内容説明
『古代文明の伝説にあるような便利で豊かな生活』を今世に取り戻すため、文明の再興を続けるアッシュ。その隣には、武芸王杯大会を制し、晴れて婚約者となったマイカが並ぶ。
そんな2人の婚約パレードを先導するのは――蒸気機関自動車。機械仕掛けで動くそれは、領都の内外に圧倒的な衝撃をもたらした。
一方、裏ではアッシュたちの功績を良しとしない者たちが不穏な動きを見せる。中央貴族のダタラ侯爵は、ヤソガ子爵とサキュラ領に潜む反乱分子を手駒として内乱を引き起こそうと画策していた。
さらに、“人間同士の争いは魔物を呼び寄せる”という言い伝えに偽りなく、サキュラ領へと人狼の群れが押し寄せる――。
眼前に迫った圧倒的な脅威を迎え撃つのは、領地改革推進室が生み出した、常識を覆すほどの威力を秘めた新兵器――!
理想の暮らしを手にするため、世界に変革をもたらす少年の軌跡を紡いだ文明復旧譚、第六幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しましまこ
12
本はどうなったんだ?2022/08/20
蛇の婿
3
内燃機関とヤソガ子爵領と不死鳥要塞と。ヤソガ・ダタラ問題はこの巻でほぼ解決です。この巻とこの巻の少し前あたりから主人公の転生の記憶の真実について少しずつ情報が出てきています。ヘルメスとレイナの関係の進展がほほえましくてなかなか、なかなか…ラスト、手に汗握る展開の解決をとある存在の介入で行うのですが、これに関してだけは伏線の不備を理由に少し不満を述べさせていただきたいところ…もう少し言及、伏線が欲しかったなと。まったく無いわけじゃないんですけどね。ともあれ、愉しく読了です。2025/04/01
dorimusi
3
マイカとの婚約後の話し。Web版読んだのかなり昔なのでどれが追加エピソードかはわからない。だいたい同じ流れのはず。今回は文明再生とかはあんまりなくて王都の中央貴族との政治的な問題がメイン。で最終的には隣の領に苦情言いに行ったところで人狼に襲撃される。自領に戻って砦で撃退したところまで。 おもしろかった。温泉地のスパイマスターのセイレ嬢もいいキャラだし。王都の辺境領の人たちも良いキャラ。 微妙なのは一つは文明が飛びすぎなこと。いきなり内燃機関は……。もう一つは政敵がお粗末すぎる。もうちょっと敵も魅力的なら…2023/08/25
REV
1
Web版既読。星形エンジンはクランクシャフトが短くて済むけど下のシリンダーの潤滑が問題かなあ。点火どうやってるんだろ。2022/07/24
k_yohsuke
1
相変わらず濃くて、とても良い。今回は男性陣も頑張ってる感じ。…もちろん、女性陣のほうが強いですが(笑)2022/04/13