内容説明
前世の記憶らしきものを持つ少年・アッシュは、『古代文明の伝説にあるような便利で豊かな生活』を今世に取り戻そうと寒村で奮闘していた。
その成果によって村の発展に貢献したアッシュは、都会である領都イツツへの留学の権利を手にする。
まだ見ぬ神殿の数多の蔵書へと思いを馳せるアッシュを迎え入れたのは、領主代行の好青年・イツキと、その弟を称する男装少女・アーサー――だけではない。
期待を下回る水準の技術力に、不足気味な資源など、山積した問題たちだった!
アッシュは、共に留学してきた村長家の一人娘・マイカに加え、アーサーすらも巻き込んで、
危険とされる堆肥の利用、さらには毒とされている作物の食用化へと乗り出し、食糧事情の改善、ひいては都市全体の生活水準向上を目指していく!
しかし、そんなアッシュたちに、人類衰退の原因である“魔物”の足音が迫っていて――!?
理想の暮らしを手にするため、世界に変革をもたらす少年の軌跡を紡いだ文明復旧譚、第二幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
31
この主人公、タイトルのわりに巻末はいつも大怪我して寝込んでるな。一巻は熊、この巻は人狼とバトルだから当たり前でもあるか。村長の娘と共に辺境伯の領都にある軍子会に入学。同室には王家の系譜の娘が男として入ってくる。最初はバリバリ警戒されていたが、途中からは懐いてしまった。そして色々なモノの開発の暴走に巻き込まれる。農業改革と銘打って何故か禁忌にされていた家畜の排泄物を利用した堆肥作り。トマトの栽培。石鹸作りを進め。その開発をするためにクレープなどの甘味でキーマン達を籠絡して便宜を図るように暗躍する。2020/03/25
T
11
サキュラ辺境伯領の領都・イツツへ留学することになったアッシュとマイカ。ノスキュラ村からイツツへ移ってもアッシュのやることは変わらない。それどころかより多くの人を巻き込み、夢へ向かって邁進する。古代文明への並外れた情熱を持つ少年を中心とした文明再生記第2巻。ノスキュラ村からイツツへ移動しても相変わらずのアッシュと彼のとんでもない行動に振り回される周囲の人物のやり取りは、前巻同様読んでいて楽しく、アッシュ以外の視点は新鮮でした。登場人物も増えたことで、彼らの歩む道がどうなっていくのか楽しみです。2020/07/25
dorimusi
9
2巻。領都にきて軍子会に参加。学園ものぽくなるのかと思いきや2人しか出てこない。アーサーは訳ありなんだけど、性別違う人を同室にして何故ばれないと思うのか…… 軍子会でほぼ勉強してないよね?自習というか教会の本よむのと軍とかの仕事の手伝い。農業改善計画とそのための石鹸。囚人使った堆肥作成。 トマトおいしいよね。茎には毒があるの?食べようと思ったことは無いけど。。。 最後は人狼戦。人狼の名前にそぐわない感じ。何故に金属?世界観設定が明らかになれば理由も予想がつくのかな?2021/10/31
蛇の婿
8
都市留学、アーサーとの出会いを経て人狼との闘いまで。のちのちまでアッシュと関わりあう軍子会のメンバーおよびベルゴさんら囚人メンバーの初お目見えの巻でもあります。石鹸のエピソードも好きですがやはり対人精神干渉型化学物質のエピソードが好きですね!詳しい内容の本がかなり入手しやすくなったと見えてこのあたりからアッシュの本格的な活動が始まります。大変愉しく読了。2025/03/18
シャルシェ
8
今巻も良かった。相変わらずのアッシュの思考スピードがもたらす物語の疾走感が良い。やることは満載で、前世の知識からすべきことはわかっているけど、ままならなさをしっかり書いてるのもポイント高い。世界が村から広がって周りを固めるキャラもいろいろと出てきたけれど、みんな個性あるキャラで読んでいて楽しい。次巻も読みたい。2021/07/31
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