集英社オレンジ文庫<br> 掌侍・大江コウ子の宮中事件簿

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集英社オレンジ文庫
掌侍・大江コウ子の宮中事件簿

  • ISBN:9784086804240

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内容説明

宮仕え八年、内裏女房として働く大江コウ子二十一歳。信条は自分の食い扶持は自分で稼ぐこと。そんなコウ子の耳に噂と謎が入ってくる。スズメ殺し、汚された紙、引き抜き工作、そしていてはいけない人…。降りかかる火の粉を払うため、コウ子は噂の真相を突き止めるのだが、それが思わぬ闇をあぶり出し…。出世は望まず問題も起こさず、ただ定年退職を目指す女房の、平安・宮中事件簿開幕!

目次

1章 雀と白粉
2章 胡蝶装
3章 密事
4章 鎮魂

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

坂城 弥生

43
「平安あや解き草子」の主人公より身分が低い女房のお話。この話もシリーズ化したら良いなぁ。2022/02/08

はなりん

38
前作の平安あや解き〜と似た世界観。後宮女官が後宮で起こるあれやこれやを解決?ていうか無理難題をこなして行く感じ。主人公こう子と上司になった如子がいいコンビでこれから楽しくなりそう。帝もヤバ目な感じだったけど、ラストの方はそうでもない感じだったし、征礼との関係も楽しみなので、次巻も期待!2022/10/29

よっち

36
自分の食い扶持は自分で稼ぐことを信条とする内裏女房として働く大江荇子。出世は望まず問題も起こさず、ただ定年退職を目指すはずの女房が次々と事件に巻き込まれてゆく平安宮中事件簿。雀殺しの真相、和歌を書写するために渡された汚された紙、対立する中宮と女御間の引き抜き工作、明らかになってゆく帝の意外な想い。平和に過ごしたいのに次々と事件に巻き込まれてしまう荇子も大変ですが、解決すればするほどドツボにハマってゆく展開はなかなかシビアで、帝の覚えもめでたい受領の息子・征礼との幼馴染関係も今後が気になる新シリーズですね。2021/12/17

kagetrasama-aoi(葵・橘)

35
「掌侍・大江荇子の宮中事件簿」第一巻。同作者さまのシリーズ「平安あや解き草紙」の主人公の伊子(摂関家の長女でしたよね)に比べると、身分は低め(大江氏ですから)なのでその分苦労も多い今シリーズの主人公の大江荇子です。頼りになる親族もいない中頑張る姿に思わず応援したくなりました。そして幼なじみの征礼とこれからどうなるのか楽しみです。また、このシリーズの特色として、帝の内面を描いたことがあげられると思います。定子や彰子の気持ちを描いても一条帝の道長に対する感情を描くのはやはりハードル高いですよね。続き読みます!2023/12/09

るぴん

35
小田菜摘さんの新シリーズ!『平安あやとき草紙』と似たような後宮のお仕事ものだけど、今回の主人公は地方出身でそんなに身分の高くない大江荇子。嫌味な上司にストレスを感じつつも、出世は望まず結婚もせず、1人で生きていくための食い扶持さえ稼げればいいという信条。なのに中宮と帝の、それぞれ要らぬ秘密を知ってしまい…。第一印象は最悪の帝だったけれど、その心の内を知ってしまったら嫌いにはなれないなぁ。さっぱり美人の内府の君と荇子の友情がいい。幼馴染の征礼との恋も気になるし、面白いシリーズになりそう♫2022/08/25

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