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内容説明
箱根駅伝を目指し練習を続ける竹青荘の面々――。しかし強豪校との実力差は歴然。カケルはいらだちを隠せない。仲間に自分の思いのたけをぶつけるのだが…。直木賞作家・三浦しをんの傑作青春小説を大胆に漫画化!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん🍊
44
記録が伸びず苛立つカケル、それを受け止めるメンバーたち徐々に明かされていく、藤岡とハイジの過去、夏の合宿後調子を上げ徐々に団結するメンバー「俺たちはチームなんだ」10人しかいないチームでの箱根の予選会がいよいよ始まる。原作を読んで、この漫画も再読ですが、何度読んでもわくわくします♪2014/12/29
緋莢
11
アオタケの面々に練習の成果が出ている事に喜ぶ走。しかし、榊から「遅いレベルの話。感覚がおかしくなってる」 と言われ、焦る走。偶然出会った藤岡からの言葉は、「長距離選手にとって一番のほめ言葉は強い」という意味の答えに関わってくるものなのでしょうが、残念ながら今の走には通じず。しかし、王子が個人練習中に倒れる(これもマンガオリジナル)と、その後、ハイジも疲労で倒れるというのを経て、走も初めてチームを意識、「本気でみんなと箱根駅伝を目指す!」と宣言します(続く 2019/02/08
anemone
9
実際の大会においても、各々のエピソードや家族の思いを知るにつけ、どのチームにも情が移ってしまうもの。パ…藤岡の抱える悔恨には深く共感するとともに、贖罪の重さを背負ってなお強くある姿勢には胸が熱くなる。彼は走と対する時、常に過去の自分と向き合っているんだろう。また漫画版(や舞台版)では、凡人かつ努力家としての榊の葛藤にも視点が置かれ、目標もチームの在り方も一つじゃないことを思わされる。榊や東体大の憎めない魅力的なキャラクターにより、様々な角度や価値観からこの競技を知れることが嬉しい。2010/05/25
エンブレムT
9
ハイジさんの運転(笑)練習の成果が目に見えてあらわれてくるのと、徐々に皆の心が通じあっていく感じは、読んでてワクワクしました。1巻では野良犬のような目をしていたカケル、本当にイイ顔するようになったなぁ。。。2009/11/14
ちはや@灯れ松明の火
8
『オレたちはチームだ』人並み以上の運動音痴の王子、熱血やスポ根を好まないユキ、才能豊かな分周囲と打ち解けられなかったカケル。それぞれ異なる方向を向き、誰かのために走るなど考えたこともなく生きてきた彼ら。現実味を帯び始めた綺羅星のようなひとつの夢を見つめることが彼らをチームに、仲間に変えた。夜空の星と違うのは必至で手を伸ばせば掴めるかもしれない距離にあること。だから走る、星に近づこうと足掻く。壁を乗り越えた先にはまだ長い道が続いている。けれど、大黒柱ハイジが隠した秘密が、僅かに不吉な影を落とす。2010/01/02