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内容説明
「子の世話は母親じゃなきゃダメ」誤った母性神話が専業主婦・家入稲穂を、産後うつへと追い詰める。我が子を可愛いと思えない。母親だから頑張らなきゃ。呪縛や苦しみから解放するために、弱井は彼女に、助産院と保育園の助けを借りることを勧める。一方、会社での激務と子育てに板挟みの夫・太一も、その余裕のない日々から稲穂との衝突が絶えず、家庭はピリついていた。次第に関係が悪化してゆく子育て世代の夫婦に、本当に必要なこととは…? DVに苦しんだ精神保健福祉士・真紀の過去編も収録。最新精神医療が、現代の家庭問題に向き合う――!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しろくま
9
「産後うつ」がメイン。誰もが初めての子育て。どれが正解なのかもわからない中で、不安、戸惑いがあって当然。様々なサポートは必要なのだと改めて思いました。産後のショートステイも今はわりとあるのではないかな!?助産師さん、保健師さん、子育て支援サービス、交流の場、など自分も助けられていたなと思います。孤独にならない子育てをできる社会にして行きたいですね。精神保健福祉士岩国さんの過去も登場。2023/09/10
碧海いお
8
6巻の続きの産後うつ。出産をすることも大変ですが、出産後も大変なんだと感じました。2023/01/04
じょうこ
8
シリーズ7作目は「産後うつ」がテーマ。精神科医のヨワイ先生だけでなく、助産師さんや保育園などチームで解決していく様子が心強い。帯に「第5回さいとう・たかを賞受賞!!」と。素晴らしい!2022/01/02
かなっち
7
今回は産後鬱と岩国さんの過去編でした。毎回、ヨワイ先生の患者への対応に感心して、(漫画ですが)こんな先生が増えるとイイなぁと思います。産後鬱編では『考え方のクセを変えていくための練習』が勉強になり、自分も不安を感じた時に試してみようと思いました。加えて、『産後ケア施設』の素晴らしさに感動しつつ、ご主人の優しさに胸を打たれました。私もワンオペ育児だったので、非常に羨ましかったですね。そして、岩国さんの過去編では、誰もがツライ結果に胸が痛かったです。それでも笑顔で患者を癒す、ヨワイ先生がただただ凄いなぁと。2022/02/08
KUMAPON
6
前半は産後うつがテーマ。精神医療というより、「母親」を取り巻く社会全体の問題でもあるような。出生率が下がる一方なのも仕方ないよね…。そして後半は精神保健福祉士の岩国さんのエピソード。「弱いから心が苦しくなるんじゃない。どんなに強い人だって、誰だって心の病気になることはある。あなたがもし、いつか心の病気になったとき、今よりも暮らしやすい世の中になっててほしいから、母ちゃんは頑張ってるの」岩国さんが息子に向けたこのセリフが読者に対する作者のメッセージのようにも感じられた。2023/05/21