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内容説明
シェークスピアより昔に世阿弥がいた。「わびさび」の走り、世阿弥がいた。庶民の代表者である芸能者が、国を、社会を変える! 世阿弥こと鬼夜叉は、父親・観阿弥の命令でとりあえず舞っている美少年。観阿弥が頭をつとめる人気の一座・観世座に所属しているが、何故舞う必要があるのか常に疑問に思っている。そんななか、ある小屋で、貧弱な体と枯れた声、下手な動きで舞う女を見かけた。いいはずないのに、その姿に鬼夜叉は「よさ」を強く感じた。彼女の死で「舞をすること」の必要性を感じた彼女は、「幽玄」な動きをする謎の農民、「虹の袂」で商売をする片腕の少女・五月との交流を経て、自分の舞の可能性を高めていく。そんななか、将軍・足利義満の前で舞う機会を得た…。「身体」を武器にした中世ダンスレボリューション、開幕!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
28
日本人の持つはかないもの、まれなものへの憧憬。世阿弥は「美」だけでなく、怨念や嫉妬といった人の暗い部分に宿る情を幽玄の舞台にした。うら若い、人から蔑まれる生業一踊り手が、時の将軍と出会い運命がまた変わっていく。BL系でなく、踊りの庇護者としての義満、という視点なのかな?仏教がどう絡んでくるのか楽しみです。2023/02/26
耳クソ
12
物語より身体について私にもっと報せてほしい。2021/10/22
もだんたいむす
6
まぁーだ掴めない。2022/01/10
毎日が日曜日
6
★★★2021/10/24
角
5
ストーリーの合間に室町時代の豆知識もあったり。しかし鬼夜叉はいいキャラしてる。2022/05/13