内容説明
「被災した子どもたちの音楽をすくいたい」音楽家・坂本龍一の願いから生まれた、東日本大震災の被災地の子どもたちで結成された「東北ユースオーケストラ」。希望の音色を全国に響かせてきたその歩みをおう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kei302
52
【第5期 2019年度第5回定期演奏会(コロナウイルス感染拡大により 全日程中止)】2か月早く実施していたら。。たらればですね。 「中止延期」2月下旬から、この言葉に何度もがっかりした10か月でした。 「困難なときも よい音楽は心をうるおし 養ってくれます。音楽を聞くよろこびをたくさんもちましょう。そして 人と そのよろこびを共有しましょう。よい音をたくさん聞きましょう」坂本龍一さんの言葉が心に沁みます。 伝え、つなぐ。そして、よりそい続けること。自分にできることからやればよい。 2020/12/28
けんとまん1007
48
ユースオーケストラのメンバーの思いの変化が、抑えた文章で描かれていて、感じることが多い。何を思い、何をどう伝えるのかを考えること。これこそ、坂本龍一さんが伝えたったことだと思う。そのためには、曲を作った人の意図・思いを考え、自分なりに消化し、伝える人のことを思う。そこにあるのは、日々の営みを誠実にということだと思う。2023/05/04
風香
14
著者と坂本龍一さんとの出会いから、東北ユースオーケストラの成り立ちとその後の活動を描いている。本書を通して、坂本龍一さんのメッセージ、誠実さや優しい人柄が伝わって来る。事務局長として尽力してきた著者をはじめとして、多くの人々の協力があってこそのTYOだが、坂本さんの熱い想い無しには生まれていなかっただろう。掲載された写真の中の、坂本さんと子供達の楽しげな笑顔には頬が緩む。坂本さんのご冥福をお祈りすると共に、TYOの皆さんにはこれからも多くの人々に希望の音楽を届けてほしいと願う。2023/04/23
琉希乃
5
仕事用として聴いたもの。 東日本大震災で被災した子どもたちの為に集めた基金から始まり、結成した東北ユースオーケストラ。小学生~上は大学生までいる年齢バラバラの団体が被災地で演奏したり宮古島で合宿したりと経験を積んでいく。 坂本龍一さんが指揮者だったり吉永小百合さんが詩を朗読してくださったりと有名な人が関わっているけどそんな活動してるなんて知らなかった。 メンバーの経験や時には仲間とぶつかり合いながら成長していって読みやすかった。フレーベル館だと児童書が多いからかな。2022/10/07
匿名希望
1
購入2024/03/29