もうひとつの屋久島から 世界遺産の森が伝えたいこと

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もうひとつの屋久島から 世界遺産の森が伝えたいこと

  • 著者名:武田剛
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • フレーベル館(2020/10発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784577046258

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内容説明

1993年、日本で初めて世界遺産に登録された屋久島。この自然豊かな島の至る所で、つい40年前まで、広大な原生林が伐採されていた事実があった! 屋久島の過去・現在・未来に迫る、渾身のドキュメンタリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

92
屋久島が世界自然遺産に登録されたのは1993年。今では自然豊かな森が見られるが、よく見ると緑の色が違っている。江戸時代に年貢のために屋久杉の伐採が始まり、大正12年には安房森林鉄道が開通し小杉谷集落が出来、戦後チェーンソーの導入により禿山状態となった。屋久島を守る会が原生林の保護を訴えても、島の住民は林業を生業としている。環境庁の視察団への働きかけ、記録映画の制作、川の氾濫の裁判などを経て、林野庁が原生林伐採の中止を決定したのは1982年。一度国が動き出すと、止めるのは生半可のことではできないことを知る。2024/05/03

kinkin

88
著者は新聞社に勤めていたが、屋久島のことを知るために屋久島へ移住することを決意しかし家族の反対を説得し移り住んだ。映画「もののけ姫」のモチーフにもなった屋久島の原生林。現在は自然遺産になっているがそこのたどり着くまでの道のりが書かれている。住民にも反対派、賛成派に分裂。その経緯も記されている。読んで自然遺産に人が自然体験することが大切なことなのか疑問を持った。島にやってきた観光客のゴミやトイレの始末だ。旅の恥はかきすて。私はこうした二度と元に戻せない自然は最初から人が手を出すべきではないと感じた。図書館本2023/04/03

ゆみきーにゃ

85
《図書館》世界遺産屋久島の昔のお話。美しい自然を残すために立ち上がった若者たちに感動した。江戸時代、明治時代と国が伐採を推し進めていた事実に驚愕!今、屋久杉は触れないようだけど、著者が言っていたように近くで見れること、それだけでも素晴らしいことだ。この本、本当読んで良かった。オススメです!2019/07/30

ポルトン

69
朝日新聞の社員だった著者の屋久島移住記! 近年までずっと伐採が続けられてきた屋久島、世界遺産に登録されたことで環境保護が進んだがそれまでは… あまり知られていない裸の屋久島が良くわかる本でした。たま本文には全てルビが振られていて小学生でも読めるようになってること、多数の写真もあり読みやすい内容になってました!2018/07/07

けんとまん1007

58
改めて、知らないのだと思った。世界自然遺産の範囲は、ごく一部に過ぎないということ。それにしても、この国の在り様はどうなっているのだろうと思ってしまう。奇麗ごとだけでは済まないことは、容易に想像できるのだが、あまりにも短絡的なのかもしれない。人が暮らすということを、改めて考える。2019/09/23

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