内容説明
現代社会を舞台にした乙女ゲームに転生した悪役令嬢・桂華院瑠奈。
21世紀を迎えた日本では恋住劇場が開幕し、瑠奈はその中で『小さな女王陛下』として辣腕をふるっていた。
子供の身でありながら国政だけでなく世界情勢にも関与し、事業としても新宿新幹線の開通を目指す。そんな瑠奈の特異性を嗜め、『子供のままで居なさい』と叱る大人は、政策的には敵対する恋住総理ただ一人だけ。
それでも、瑠奈は新たな味方として赤松商事の精鋭である岡崎祐一を引き入れ、起こりうる未来の回避に全力を注いでいく。
――そして迎える2001年9月11日。
九段下桂華タワーで落成記念パーティーを催したこの日、世界が変わる。
「ゆっくり休みなさい。そしてありがとう。ここからは、大人の仕事だ」
現代悪役令嬢による日本再生譚、第３幕！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
70
Kindle。911関連で昏睡したり、素性を少しづつ周囲にバラしたり、絶対に曲げない信条を見せたり人間味が出てきた主人公。守る存在が増えた事で今後も取捨選択が迫られるんだろうなと思ったり。次の展開が気になる。2024/03/11
うっかり呑兵衛
14
Web版原作既読。時代のターニングポイントである9.11を軸とした巻。この9.11の章のタイトルが「カサンドラの慟哭」なのはWeb連載時から秀逸だと感じている。瑠奈の根っこのスタンスが改めて確認されるのが熱い。本筋からそれるが、挿絵で一条絵里香の容姿が出たのがイメージが固まり好感度が上がった。2024/01/14
dorimusi
14
マジか……20年経ったのか！？思うこと請け合いの9.11ですね。9.11にアフガン情勢にと重たい話しがいっぱいの間に修学旅行とか誕生日パーティ挟まれるのがいい感じに思える人と話がぶつ切りに思える人がいる気がする。 個人的には後者。変な小学生ノリが微妙だからだと思うけど。シリアスなファンタジー経済小説でも良かった気がするけど。売れないんだろうなぁそれじゃ。てかなろうだしね・・・2022/02/10
yraurb
10
この表紙絵好きだな。■Web版は既読だがだいぶ忘れてる。■とうとう物語が2001年に突入。911に至るまでの緊張感と焦燥感がいい。いや現実考えると良くないけど。実際こんな裏があったんじゃないかと思わせる説得力がある。しらんけど。しかし核とはなぁ…。■政治経済架空戦記部分がほんとハードなので、時々挟まれるエブリデイ・マジックめいたファンタジーネタがないと、これが「乙女ゲーの悪役令嬢もの」だということを忘れるね。2021/10/25
ささきち
9
前回の予告で未来は変えられないとはわかっていたけど本気で止めようと動いていたし相手が存在を隠されていた核でそれを撃たれるよりは…という裏事情が見えたとしてもわかっていた未来は残酷なんよ。でも本来ツインタワービルで亡くなるはずだった兄が生存√に入ったし本当にこの身内は信じても良いの？と思うほどあまりにも財力を持ちすぎた瑠奈の周りは不穏すぎる。でもテロを防ごうと裏で動いていたと倒れた彼女を見たから金よりも瑠奈を取り始める大人が現れるのだがどこまでいっても今の子供という立場の弱さから敵も増え続け難しい情勢や2023/03/28
