内容説明
現代社会を舞台にした乙女ゲームに転生した悪役令嬢・桂華院瑠奈。
アメリカで起きた同時多発テロの際に政治に巻き込まれ倒れてしまうも、回復の兆しを見せる瑠奈は、激動の世界情勢を横目に、つかの間の穏やかな学校生活を送っていた。生徒会活動に剣道大会、主演として映画撮影に臨むなど、政治や経営とは違った分野で活躍する瑠奈の前に、新たな世界経済危機の萌芽が現れる。
「お嬢様、サブプライムローンというのはご存じですか?」
イラク戦争以降のカネ余りバブル経済で注目された、優良債券と不良債権を分割統合してリスクを軽減した金融商品。そのローンが破綻しバブルが崩壊することを知る瑠奈は、静観の構えをとるが──。
そしてイラク戦争が始まり、混沌とする世界情勢のなか、学園の中等部へと進級した瑠奈は、再び破滅回避の岐路に立っていた。
現代悪役令嬢による日本再生譚、第5幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
66
Kindle。前巻で一歩引いた主人公が居ない所で始まるイラク戦争。主人公からこき下ろされる野党は史実同様に長期政権の後に政権交代を起こすのか。それまでに主人公は成人するので違う展開にもなりそう。次巻が楽しみ。2024/05/01
サケ太
14
今回も面白い。ついに中学生に。周囲も世界も変化していく。その中で、桂香の進む道とは。次巻も楽しみ。2024/02/12
ささきち
11
ダリヤに続いてこちらの作品も景先生が交代されたかスランプなのか体調不良か理由が知りたかったですね。そんで無いようなのですが…4巻の内容を結構忘れてお前誰?状態が多かったのが残念な頭の持ち主ですまんという感じです。瑠奈は未来を知りこれだけの資産を手に入れながらも戦争を止めることも変えることもできず未来は変えられないと思ったが、ゲームシナリオの記憶が蘇り確認すると色々と変化が起こり始めているのがわかり今までの行動は無駄ではなかった?という希望が見え始め断罪破滅フラグがなくなりかけている?と希望は生まれたか。 2024/02/01
史
4
平成史振り返り物語第5巻。今はまだ、少女という仮面を被り、未来に備えるか。2024/03/10
こぼこぼ
4
挿絵画家が変ったのは残念だが,新刊が出たのは目出度い。次巻も今年中に出そうなのは嬉しい。恋住首相達に敗北しての充電期間と云った感じ。でも裏では新たな人脈を作ったり,仕込み中と云う処か。後半では原作ゲームについて言及されてきたりで,1巻冒頭への伏線も着々と。岩沢都知事との会話シーンがちょっとセンチメンタル風味で好き。2024/02/01