内容説明
キスクでの激動を経てファルサスに帰還し、子供用の言語教材を作成する仕事についた雫。エリクと協力して引き続き日本帰還の手立てを探り続けていたが、その鍵となるはずの外部者の呪具、秘された歴史を記した本の一冊が予想外な場所から見つかることに。
一方、もう一冊の呪具を保持する邪悪な魔法士アヴィエラは、突如として大陸全土に向けて宣戦布告する。
「私の名はアヴィエラ。七番目の魔女。時代の終わりと始まりでお前を待っている」
決戦の地は、禁呪によって異界化した亡国ヘルギニス跡地。ファルサス王ラルス率いる連合軍が結成され、呪具の片割れを所持する雫も否応なく戦いに巻き込まれていく。
神話の時代に遡る言語の由来、子供達が言葉を失う流行病、この世界を観測する外部者の存在、そして現代日本からやってきた雫が言葉を解する意味。その全ての謎が一点に収束して明かされていく。長い長い旅の果てに、少女が知る真実とは――。
言葉と人間を巡るロードファンタジー、堂々完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
37
キスクでの激動を経てファルサスに帰還し、子供用言語教材を作成する仕事についた雫。一方、邪悪な魔法士アヴィエラが突如として大陸全土に向けて宣戦布告する第四弾。子供に言語を教えながらエリクと帰還の手立てを探り続ける雫、意外な場所から見つかった秘された歴史を記す一冊の本を巡る因縁、そして七番目の魔女を名乗るアヴィエラとの決戦。相変わらず雫は無茶するな…と思いながら読んでましたけど、これまで積み重ねられてきた伏線が徐々に収束して明らかになるひとつの真実は鮮烈で、長い旅の果てに下した雫の決断が印象に残る物語でした。2021/07/15
陸抗
27
最終巻。雫の言葉が通じる謎と、その他気になる事がほぼ判明した。彼女の、大切なものを諦めない強さが世界を変えたけれど、周りは、特にエリクはどれだけやきもきさせられたんだろう。この世界にやってきてから選択の連続で、雫が最後に選んだことが正しかったか間違っていたか、判断するのは雫自身が決めることでこちらが何かを言うのは野暮。ただ、幸せだった?とこっそり聞いてみたい。2021/11/15
kitten
14
図書館本。言語学がメインの異世界ファンタジーBabelの最終巻。前を読んでからかなり時間が経ったので忘れているところも多い(特にリースフェンの関係)。いやぁ、最後の展開は二転三転ですごかったわ。雫の最後の決断とエピローグまで含めて素晴らしかった。基本、ネタバレは書きたくないのでこの巻の感想は書きづらいが、いくら何でもそれはありなのか?という展開だった。うーん、最初から読み返してみたくなるのは、UnnamedMemoryと同じだけど、最初から読み返すにはあまりにも長すぎるのも同じ。評価、星32021/09/27
まるとも
13
あぁぁぁー待ってやばい。やばいよ。ほんとだよ!!今まで読んできた小説で1番好きな作品になっちゃったかも。いやーうわー〜うおわぁー...あー〜待ってほんとに面白かったんだよ。ほんとまじでめっっっちゃくちゃのくっちゃくちゃに。うわーーーーーーーーーえーーーーーーーーーーどうしよー終盤なんか泣きそうになっちゃったし、なんとか堪えたんだけど余韻が余韻が余韻がで えーーどうしよーーーーーーえええええーーーおぉぉぁぁあーーー〜はぁぁぁぁぁ2023/07/29
ままかり
12
なぜ異世界転移者が現地の言葉を話せるのかをアンメモ世界観で追求したスピンオフ。雫の詭弁はともかく奮闘する様は楽しめた。普通(普通じゃない)ヒロインの周りに愉快な男たちがわらわら集まり、ピンチの時は入れ代わり立ち代わり助けてくれるという図は少女向け小説のようで、そういうのが好きなら楽しめそう。特にツンデレなニケは読者に好かれるんだろうなぁと(掌編は出番が多くて食傷気味だが)。途中、いつまでも問答していないで倒すのか倒さないのかはっきりしろよと思わないこともなかったが概ね楽しめたと思う。★★★☆☆2026/04/09
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