中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(4)

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中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(4)

  • ISBN:9784065241608

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内容説明

妖怪の詰まった葛籠を背負った兵隊服の男が街を徘徊している。そんな噂が栞奈の通う学校で流れる中、中禅寺先生は榎木津礼二郎の兄・総一郎から呼び出され相談事を持ちかけられる。その内容は、総一郎が経営する店のバーテン・緒形という人物について調べてほしいというものだった。控えめでまじめな性格の緒形が、総一郎の新しい商売――米国人に日本の焼き物を売る仲介業――に、ある日、強引に介入してきたことに総一郎は違和感を覚え、中禅寺に捜査を依頼したのだった。
 後日、栞奈は夜道で”葛籠を背負った兵隊服の男”に遭遇してしまう。中禅寺先生に相談したところ何か思い至る節があったのか、中禅寺は知人である警察官の木場の元を訪れ「近いうちに、凶悪事件が起こる可能性がある」と言い放ったのだった――。
『百鬼夜行シリーズ』の人物たちも続々登場し、ますます盛り上がる学園怪異奇譚コミックス第4弾!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪紫

53
石榴との出会いやマチコさん、徐々に集う一味に、榎さん兄の初登場。基本和やかだけど、榎さん出るとホントに騒がしいな。絵で見ると海軍時代の榎さん、マジ酷い(笑)。しかしここまで一味と関わってると栞奈ちゃん本編に出て来ないのが謎レベル(あ、それで言うと本島もか)。兵隊話と焼き芋よきかな。2021/07/19

44
面白かった。マチコさん、存在感あるなぁ。そして千鶴子さんから秋彦さんと呼ばれてる中禅寺先生。榎さんのお兄さんもいいな。2021/07/19

歩月るな

29
怪異を解くシリーズ最新刊、オカルト日常モノとしてはやはりトップクラスの安定感で、若かりし頃の皆さんが普通に生活してらっしゃるのが何ともはや。後々の事を考えると、とんでもない運命に巻き込まれてしまう人たちなのを考えると、奇妙な感じではあるけれど。周知のとおりの本編で明らかになっているそれぞれの過去もあるわけだからね。それでも日々は進んで行く。やがて訪れる時へ向かって。それにしても確かにこの作品はどこに向かっていくんだろう、正直恐ろしさがあるので安心ばかりしてもいられない。芋焼くだけであのコント、最高過ぎる。2021/10/20

まるぷー

18
榎木津が中禅寺や木場を招いての芋焼き。元華族の邸宅の広さに唸ってしまう。敦子が持ち込んだ子猫に中禅寺は「化けるのは3年後かな」と。後日譚が気になる。葛籠を背負った兵隊の目撃談は物怪の登場かと思わせるが、中禅寺の推理と木場や榎木津の活躍が事件を解決。初登場の榎木津の兄の総一郎は弟と全く違うまともな人に感じてしまう。最後の榎木津と今川の海軍時代の上司と部下としての話は笑った。榎木津中尉殿のハチャメチャぶりはこの頃からだったのだ。2021/12/03

花乃雪音

17
柘榴、榎木津兄の総一郎、マチコさん登場。柘榴の初登場で体が汚れて柄を分からなくする小技が良かった。小説本編の登場人物との交流を深める栞奈は小説の時点でも交流が続いて欲しいと思ってしまう。2022/08/18

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