集英社オレンジ文庫 捕まらない男 ～警視庁特殊能力係～

著者名：愁堂れな【著】/円陣闇丸【イラストレーター】

集英社（2021/06発売）

• ISBN：9784086803892

内容説明

一度見た人の顔は絶対に忘れない能力を持ち、捜査一課特殊能力係・通称『特能』に所属する新人刑事、麻生瞬。膨大な指名手配犯の顔を記憶し街中で張り込む『見当たり捜査』中、詐欺容疑で見覚えのある男を取り逃がしてしまう。結婚詐欺など数多の被害を出しながら、幾度となく逮捕を免れていることで警察内でも有名な詐欺師の名は藤岡大也。落ち込む瞬だったが、その矢先、藤岡に新たな殺人事件の容疑がかかる。だが上司の徳永は、『奴は殺人を犯すような男ではない』と断言する。徳永と藤岡との間にある因縁とは…？

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[み]

さくさくと♪詐欺師にすっかりたらし込まれた感が…。劇場型の詐欺って、無くなりませんね、母が心配になります(>_<)

2021/12/04

[まぁねぇ]

今回は詐欺師のお話。佐生叔母が詐欺被害にあってしまう。でも徳永や瞬が追うのは別の詐欺師。見当たり捜査で見つけた藤岡は詐欺師。捕まらない男の異名を持つ。なぜ捕まらないのか。藤岡の被害者が殺され藤岡が手配されるも、納得のいかない徳永が捜査を始める。瞬は徳永に付いて一緒に行動するも。相変わらず新人振りが抜けない瞬にまたもイラつきながら楽しく読みました。徳永さん出来過ぎです。

2024/09/07

[きょん]

今回は、一匹狼の詐欺師にかかった殺人容疑を晴らすことになる特殊能力係。この詐欺師が犯罪者なりの美学を持つ『忘れない男』で中々魅力的なキャラなので再登場もあるかも。

2021/07/12

[綾乃]

シリーズ５冊目。 詐欺の常習犯で警察が何度も取り逃している「捕まらない男｣と呼ばれる藤岡は、自信が犯した詐欺事件の被害者が殺された事件の容疑者とされる、追われる身でありながら無罪を主張するため、以前逮捕された時に関わった徳永と相棒の瞬に接触し、瞬と同じ能力を元に特能係と共に真犯人を探す今回。 事件自体はあっさりとしたものだったが、瞬と徳永の絆もさらに深まり、今後も登場しそうな藤岡の紹介刊といった印象だった。

2021/10/11

[クルミ]

シリーズ５作目。瞬は見当たり捜査で詐欺容疑の指名手配犯を取り逃してしまう。この男・藤岡大也、見つけても捕まえる事が出来ない男だそうです。その藤岡に殺人事件の容疑がかかる。上司・徳永は、殺人を犯すような男ではないと言う。そんな中、藤岡は瞬に接触してきた。驚いた事に、瞬と同じ特殊能力を持つらしい。特殊能力を持つ人間が次々現れそう。

2024/04/29