内容説明
葉山の海を見渡す楽器店。店主の牧野哲也は、歌手デビューを控えた従妹の涼夏のため、彼女の繊細な歌声に合う音色のギターを探していた。亡き父がかつて持っていたマホガニー製のギターなら……。そんな幻のギターを復元するために見つけたのは古い木製のヨットだった。世代を超えた男達の想いと情熱が交錯し、朽ちたヨットはいま一台のギターに生まれ変わる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨー
3
よかった2023/07/20
ポケット
3
葉山の楽器店。目も前は海。『Aしおさいの楽器店ストーリー』の第二弾。楽器店の店主と従妹が中心で話は進む。店主といってもまだ21歳。従妹の涼夏は海外赴任した親に捨てられた状態でこの楽器店で暮らしている。読んでいると潮風を感じる、お気に入りの本。今回はデビューすることになった涼夏の声にあうギター探し。そのギターにかかわる人たちはもう若くはない人たち。なのに青春時代のようだ。それが今の私には心地よい。 2022/04/14
如月小町
3
しおさい楽器店ストーリー2巻目。1巻目と同じく、哲也が自分の父親くらいのひとたちにタメ口なのが気になって仕方がなかった。物語にのめりこむことなく、このことが気になるのは、私と相性が悪いのだと思う。次が出ても読まないと思う。2021/04/07
G-R
2
しおさい楽器店の第2弾で、シリーズ化するのかな?本作では梶谷久美という小学生が重要な役で登場するが、久美の好きな音楽が渋すぎる。いくら母親の影響とはいえ、今やクラシックとも呼ばれる60~70年代の洋楽をピアノで弾く?普通は親が子供に合わせるもので、小学生の女の子が親に合わせるとは思えない。多分名曲は不変だ、という著者の想いがあるのだろう。だけど、リアルさはないかな...最後にやっぱりエターナル フレームは名曲だ!https://www.youtube.com/watch?v=PSoOFn3wQV42021/12/21
yoshizawa tutomu
1
葉山の音楽物語2作目。この店があるあたりは、よくランニングしたりするので、風景を思い出しながら読めるので楽しい。3作目に続く。2023/10/14