内容説明
ここは葉山の海が見渡せる楽器店。店主の牧野哲也は10代でデビューして注目を浴びたギタリストだが、活動を中断し充電中。目が不自由な従妹の涼夏を引き取り、気ままな二人暮らしを送っている。店に持ち込まれる中古ギターが運んでくる音楽を愛する人々の熱い想い。それがいつしか哲也の心の奥に火をつけてゆく――。湘南の海風のように爽やかな青春音楽小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
82
ちょっと久しぶりの喜多嶋さん作品。シリーズモノで音楽モノとなれば必然的に期待が高まります。舞台は作者さんの作品においては定番の葉山にて楽器店を営む二人の男女が主人公。一人は天才ギタリスト「哲也」、もう一人は目の不自由な従妹「涼夏」。そんな二人を中心に懐かしの洋楽をBGMに爽やかな物語が綴られています。サーフィンで活躍する美女やギターをカスタマイズするコトを生き甲斐としているアラフィフメンズなど魅力的なキャラがどんどん登場します。やっぱりさすが喜多嶋さん作品で、読みやすくアッという間に読了となりました。2025/05/27
Shoji
26
葉山にある楽器店を舞台にした物語。ギタリストの店主と、弱視の障がいを持つ店主の従妹の二人で店をやっている。そんな二人の身の廻りに起きる出来事を爽やかタッチで描いた作品。いかにも湘南らしい颯爽としたストーリーです。テンポ良く読むことができました。やや出来過ぎ感ありでしたが、面白かったです。2026/06/04
きょん
6
なんか読んでると恥ずかしくてたまらん。昔のコバルト文庫とかの感じでしょうか。音楽って小説にすると途端にこそばゆく、やめてくれぇーと思ってしまう。自分が弾くからなおさら、そんなに美化しないでくれと思う。著者は音楽が好きな人ではなく、音楽がないと生きていけない人を描いたというが、こんなスタイリッシュではないよ、、、ホント、自分の周りとかスゴいよ貧乏、病気、底辺。格差を感じるなぁー。どこの世界の話なのだ。と言いつつ乗り掛かった船で続編も読む予定。2025/05/10
tmctmhs
5
何十年かぶりの喜多嶋隆作品。平積みで全7冊のシリーズの最終巻を見かけて、何となく1巻を買ってみたら1日で読み終わってしまいいま3巻目。読みやすさは健在。というか漫画なみにサクサク読めてむしろ磨きがかかってる。漫画家で言うと吉田秋生のイメージ。個人的に片岡義男と双璧の読中感の良い作家で、舞台も海辺の町で夏の読書にぴったり。21歳とは思えない主人公や主要キャラたちの出来過ぎ感もご愛嬌。ストレスフリー。内容は音楽もので、ギターがマクガフィンなんだけど意外と早く完成しそうな。ここからまた一捻りありそうで楽しみ。2026/05/23
わいほす(noririn_papa)
5
シリーズものの第1作。葉山でギター店を営む青年とそこを訪れるさまざまな客との交流を描く青春ストーリーというとトレンディドラマ(もはや死語?)ふうではあるが、もう少しギターに偏っている。つまり音楽好きではなく音楽がないと生きていけない人たちの物語。各章が短い上に段落も♪で短く区切られていてテンポがよく読みやすい。ただその分、話が浅くなってしまい、ギター描写はマニアックであるが、人間描写が薄く感じてしまう。音楽ゆえにリズムとビート重視ということか。続編のタイトルはB♭で、どうしようか、B♭苦手だし(笑)。2022/04/17
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