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内容説明
安彦良和、入魂の歴史巨編!!『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』『天の血脈』など数々の名作を世におくり出してきたレジェンドが「最後の長編」と銘打ち挑むロシア革命と日本。大正時代、「シベリア出兵」によりロシアの戦場に立った腕利きの砲兵・乾と、気鋭の新聞記者・巽の物語。
反革命勢力セミョーノフ軍に協力する乾は少尉に昇進。ザバイカルの独立をうたうセミョーノフ討伐に向かうコルチャーク軍を食い止めるため、イルクーツクでチェコ軍団の装甲列車と対峙する。一方巽は、新聞社という組織の限界を感じ浦潮日報を退社。この戦争の真実を見ようと、元同僚の珠子とチタへ向かった。
乾と巽、二人の目はこれから何を見ることになるのか──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
30
『漫勉』で紹介されていた回が登場する第5巻。ネームが存在せず、いきなり鉛筆でコマ割りの線を引いたかと思えば、まったくアタリを取らずにキャラクラーの眉を描き始めるという、セオリーを無視した描き方に度肝を抜かれたが、アタリを取らずにいきなり顔から描くのはアニメーターの性かもしれないと安彦良和が言ってて、なるほどなぁと思わされた。と同時に、アタリをすることで描く楽しみが半減するとも言っていたので、意外とそちらの動機のほうが大きいのかもしれない。その証拠に、安彦の漫画はどのコマも躍動しているからだ。(つづく)2021/08/22
ちんれん
4
「乾と巽ザバイカル戦記5 安彦良和 講談社 2021年」シベリア出兵前後のロシア極東のロシア、日本それぞれ思惑が絡まった物語。だが、土地と民族と国家の背景がなかなかわかりずらい。2021/06/13
hirokazu
4
巻末に年表はあるんだけど、巻頭に人物紹介とか、あらすじとか、地図とか欲しいなあ・・・と毎回思う。乾の過去編が始まったが、長くなりそう。北海道で社会運動絡みだもんな。北海道出身で学生運動家だった安彦氏が、あっさり流すとは思えない。作者の思い入れが乾の方に傾いていて、巽はこのままでは狂言回しで終わりそうな感。2021/05/26
毎日が日曜日
3
★★★★2021/05/23
おりひら
2
あれでセミョーノフ生きているのが不思議だが。乾と巽、目に見えない多き流れ中で、出来ることを懸命にやろうとしている。その先に何があるか解らないから、目の前に見えている事を。それらが、どうなっていくのだろうか。特に巽は、どんどん危険な方向に行っている。安彦作品は、割とヒロインが酷い目に会う事が多いから、珠子さんの今後が不安でしかたないよ。いったん、乾の過去を語る様だけど、はてさて?2021/05/22