内容説明
「猫番館」のパン職人として成長していきたい、いまは仕事に全力を注ぎたいと考えている紗良。しかし、鎌倉の実家に帰った折、見合いの話を断ったことを兄の冬馬に責められ、嫌味まで言われてしまう。思わず「相手ならもういます！」と言い返してしまった紗良だが、後日、冬馬が猫番館に宿泊の予約を入れてくる。困った紗良は、要に彼氏のフリを頼むことにするが……？ 横浜山手の洋館ホテルを舞台に、個性豊かなホテル従業員と、束の間の安らぎを求める宿泊客がおりなすハートウォーミングストーリー。
目次
Check In ことのはじまり
一泊目 思い出はバターの香り
Tea Time 一杯目
二泊目 箱入り娘の憂鬱
Tea Time 二杯目
三泊目 シンデレラではないけれど
Tea Time 三杯目
四泊目 １／２のメロンパン
Tea Time 四杯目
Check Out ことの終わり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
110
プロローグに、将来を誓いあった人がいます？！えっ？3巻読むの忘れていた？と思ったら大丈夫でした、、、要さんの心を悩ましているのは誰なのか？ひょっとするといとこ？などなど。今回もおもしろかったです。あと、ゆきうさぎネタも嬉しい。2021/04/24
よっち
71
鎌倉の実家に帰った折、見合い話を断ったことを兄の冬馬に責められ嫌味まで言われた紗良。彼女がつい相手がいると言い返した後日、冬馬が猫番館に宿泊の予約を入れてくる第四弾。架空彼氏役を依頼する紗良に要が出した条件、冬馬が婚約破棄した理由、留学から帰還した要の妹・結奈、プチ家出をしてきた綾乃の姉・真弓、天宮と兄の関係。紗良の仕事に真摯に向き合う姿勢がいい影響を与えていて、相変わらず美味しそうな食事やほんわかするエピソードでしたけど、やはり周囲も期待する要と紗良の今後が気になりますね。要の事情が少し気になるところ。2021/06/06
坂城 弥生
66
美味しそうなパンとお料理！今回も素敵でした。2021/09/07
ぶんこ
63
このシリーズは本当に読後感がいい。職場の仲間が仲が良くて、手抜きせずに頑張る人ばかりというのはいいものですね。特にシェフの隼介さんの前の職場の事件の顛末があかされると切ない。紗良と兄、要と妹、綾乃と姉、隼介と兄という家族間の色々な感情が綴られていて、切なかったりいじらしかったり。どの兄弟姉妹も、思うことはあってもやっぱり家族と最後は安心したのですが、兄に信じてもらえなかったという傷がなかなか治らないのが、隼介さん自身にとっては辛い。兄に戻ってこないかと誘われても、結局猫番館を選んだ選択に納得です。2021/09/11
hirune
59
紗良と要の間に椿屋敷の偽夫婦みたいな展開が😃けど、紗良が超正直者だからすぐ解消になっちゃいましたね。今回も猫番館のスタッフたちはお客様に最高のサービスを提供する努力を惜しんでません、良いホテルだ。紗良のパン職人としての腕前もメキメキ上がっているようです。要の家族の状況と天宮シェフの過去が今回は少し明かされました。そして最後に未来のミケさんがちょろっと顔を出してました♪幸せそうで何より☆2021/10/22
