内容説明
名門伯爵家嫡男のシメオンと結婚し、甘い日々を送るマリエル。小説家としての活動にも精を出す中、第二王女の婚約者であるラビアの公子がラグランジュを公式訪問した。歓迎の宴で挨拶したリベルト公子は、美しく優しげな人物に見えたが……。「この方、もしや曲者では!?」さらに怪盗リュタンの予告状で街は大騒ぎ。マリエルとシメオンもその場面を目撃して――!? 大人気シリーズ第八弾、オール書き下ろしで登場! ※電子版はショートストーリー付。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かなで
11
再読2023/08/31
anko
8
劇場に飾られた絵画の盗難にリュタンが絡み、彼の主であるリベルト大公とアンリエット王女の婚約、などなど伏線が一杯で今作も一気読み。マリエルとシメオンの夫婦の愛情と絆は揺るぎないけど猪突猛進で無駄に行動力溢れるマリエルに鬼の副長であるシメオンが頭を抱え振り回されるのが気の毒 (笑)落ち着いた伯爵家の夫人になる日は程遠い気がしますが 仲の良い夫婦なので子供ができたら少しは落ち着くのでしょうか。出産子育てもマリエルにかかると小説のネタにしてしまいそうですね。楽しく読了。〈k〉2021/09/05
粋
6
今回は愉快だった。一番メインの事件は胡散臭く進んだけど、身バレ話とか、リュタンの明らかになった名前と過去の話は楽しませてもらった。けっして明るい過去ではないけれど、あの公子にしては愛あるはなしではないですか。そして、一番面白かったのは、王女軍VS公子軍の戦い。子供VS大人の七日間を描いた話を彷彿とさせるようでしたね(笑)公子とダリオは一時フェイドアウトになりましたが、曲者揃いで次はどんな事件を届けてくれるのか。そして、マリエルとリュタンはどうなるのか。シメオン様頑張れ(笑)2024/02/16
うえさん
3
満を持してリベルト公登場。さすがリュタンの主、食えないわぁー。マリエルはもう殿下側の駒扱いされることになったんだな。まぁ絶対巻き込まれるもんね!個人的なお気に入りシーンは、マリエルとジュリエンヌの目線での会話とアンリエットにグサグサにされる殿下とシメオン。そしてリュタンの本名も明かされました。KB2021/04/23
さり
2
「デレない腹黒はいない」、まさしく真理……2021/05/29