ハヤカワ文庫JA<br> マルドゥック・アノニマス 6

個数:1
紙書籍版価格
¥858
  • 電子書籍
  • Reader

ハヤカワ文庫JA
マルドゥック・アノニマス 6

  • 著者名:冲方丁【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 早川書房(2021/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150314743

ファイル: /

内容説明

二十歳の誕生日を控え、声帯再生手術を受けたバロットは六年ぶりに声を取り戻す。人生の新しい始まり──その記念スべき日に祝福と面会の要求を告げたのは、ウフコックを拘禁し続けるハンターだった。ハンター=シザースと考えた根拠を知りたがっている。そう考察したバロットは、交渉でウフコックの居場所をわずかでも掴むべく、フラワー法律事務所を訪ねる。互いの目的を隠したまま、二度目の対話が始まろうとしていた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽてち

33
大興奮の第4巻から引き続きイースターズ・ファミリーによるウフコック救出劇が描かれる。とは言うものの、もはや救出が成功したのは明らかなので、重点はルーン達がどのようにしてそこに辿り着いたのか、ハンター達はなにをしていたのかに移っている。現在と過去を並列して描き、実はこんなことが隠されていたと明かすのは、SFマガジン連載中の作品であることを考えるとかなり綱渡り的な手法に思えるが、いとも簡単にやってのけてしまうのがすごいな。ここまで読んでかなり疲れたので、次巻に手を出すのは少し後にしよう。2023/09/17

えも

24
何巻も前からずっと続いてきた、過去と今の2つの並列した話が、今繋がった!▼よく分からなかったことが、ようやく整理できて、さて、これからクライマックスかな?2021/05/29

活字スキー

19
"一匹のネズミがその生をまっとうし、価値ある死を獲得する物語"は平行して語られていた時系列がようやく交わり、圧縮され、最後の燃焼を開始する。既に多くのカードが配られ、明かされてきたが、それらが描き出す最後の画はまだ見通せない。それでも、帰るべき場所を確信した彼は、恐れも迷いもなく己の有用性を証明してくれるだろう。【おれの名は、ウフコック・ペンティーノ。おれはもう匿名の存在(アノニマス)ではない】 2021/03/19

Small World

16
増える登場人物、複雑な対抗勢力図、さらに今作では時系列も前後するため、もはやすべてを把握して読むのは不可能に近い! なのにムチャクチャ面白いのは何故だww 今作ではスクランブルでのポーカーシーンを思い出させる心理戦が最高にカッコ良かったです!2021/07/12

Mc6ρ助

15
『「君が道を示してくれた。おかげでおれは、自分がどこから来たか、どこへ帰るべきかを思い出すことができた。これが、おれの帰り道なんだ。おれはこの道を辿ることで、やっと帰れるんだよ、バロット」(No2562/4365)』二回目のループが終わり次巻から三回目、3巻(?)の新しいループかな。バトルアクションもの、アクションとバックグラウンドのバランスが結構大事だと思うようになった。背景がしっかりしないと普通に戦争のできる国になって同盟国の戦争に巻き込まれるみたいなもんだは、ちょっと言い過ぎだけどね。2021/03/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17533676
  • ご注意事項