内容説明
ゴブリンスレイヤーの様子がおかしいという――。そんななか、彼は一党に「冒険」を提案する。
「北の山の向こう。暗い夜の国」
かくして北方辺境に向かう一党。雪山の向こうには、蛮人の英雄譚の舞台、いつもと異なる異文化、言語、そして、この地を治める頭領の美しい奥方がいた。
彼の地の北方の海には幽鬼が潜み、船が戻ってこないという――。
彼らの話を聞いたゴブリンスレイヤーは頷く。
「やはり、彼の人々はゴブリンなぞに負けるわけがないのだ」
そして女神官も誇り高く告げる。
「冒険者に、任せてください!」
蝸牛くも×神奈月昇が贈るダークファンタジー第14弾!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
47
少しいつもと様子の違うゴブリンスレイヤーから一党に提案された北の山の向こうにある暗い夜の国への旅。かくして一党は北方辺境に向かう第十四弾。雪山の向こうにあった蛮人の英雄譚の舞台。いつもと異なる異文化、言語、そしてこの地を治める頭領と美しい奥方の存在。仲睦まじい頭領夫妻や北の描写は興味深くて、ゴブリン相手に仲間や北の英雄たちとの共闘は華々しくて、それがいつの間にか大物相手に戦うことになるお約束の展開でしたけど、女神官が感じたようにゴブスレさんも少しずつ変わりつつあるんだな...と改めて実感する結末でしたね。2021/03/13
どんぐり@京都の何処かで
29
もう14巻かぁと。1巻から思うとかなり感情面で変化なゴブスレさんが味わえる。ただ途中巻に出てくる師匠はまだ出てきておらず。でも最変わったのはがあったのは女神官さんだよな。散文的でラノベより硬質な文章が味わえるのがこの作品の良いところ。そういえば今回は勇者さんが出てこず、代わりにブラックオニキスの少女が。次巻は女神官さんのクラスチェンジかな。2021/03/19
真白優樹
20
いつもとは違うゴブスレの様子を仲間が訝しがる中、ゴブスレが北方辺境への冒険を提案する今巻。―――置き忘れたものを取り戻し、目の前の脅威を殲滅せよ。 何処か明るくなりつつある我等がゴブスレが、まるで童心に帰ったかのようにはしゃぐ巻であり、身近な人や仲間達から影響を受け少しずつ変化している彼の様子に、心温かくなる巻である。行く先にゴブリンあり、ならばいつも通りに殲滅あるのみ。どんどんと大きな敵と戦う彼等一行は、今度はどんな場所でゴブリンと戦う事になるのか。次なる狩りの舞台とは。 次巻も勿論楽しみである。2021/03/17
なつきネコ
17
ヴァイキングと聞くと盛り上がる自分がいる。蝸牛さんもそうなんだろうな。作中にこれでもかとヴァイキングだと印象づける要素が出ている。しかし、この話は冬景色の話が多い。だからか、蜥蜴僧侶が苦労している。今回は暖炉の最前列を陣取ったり、新しい外套で喜んだりと可愛らしい。ゴブリンスレイヤーも見知らぬ北の土地に冒険しているのを喜んでいる。かつての憧れの冒険しているのが楽しいんだろう。武器も自身に使いやすい武器ではなく、憧れのドワーフ作りの長剣を持って帰るあたりに、本当に羽を伸ばせる冒険だったんだな。2023/03/05
unknown user
17
相変わらず要所要所にRPG/ゲーム/映画ネタがちりばめられていてとても楽しい。北の奥方(姫騎士さん)が"My F*** L**y"ネタをやっていることから、北の旦那様と一緒に夫婦で王都参上もあるのかしらん。お二人とも魅力的なキャラのため、今回限りの出番はちょっと寂しい。閑話休題。ゴブリンスレイヤーの英語版がYen Pressによりkindleでも読めるため、英語の勉強もかねて読んでいる。ここで、北の奥方の喋り方がどうやって英訳されるか非常に楽しみである。翻訳家泣かせの喋り方と考えるが、いかに。2021/03/13