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内容説明
最後の一人の意気地―――シリーズ堂々の完結!!
隊長の島田、隊士の市造、米吉ほか……全員死んだ。一撃必殺隊の最後の生き残り・丑五郎はすべての決着をつけるべく愛妾が待つ女郎屋へ。時代の変遷を目前にして、男の意気地をかけた最後の戦いが始まる――――。
豪傑・伊牟田の参府前を描いたショート読切「悪石島日記」を特別収録!!
コメント
侍に憧れた百姓たちの熱く凄惨な青春を描いた本シリーズ、ついに最終巻となります。
一撃必殺隊の生き残り・丑五郎が最後に掴んだのはいったい何か―――その目でご確認ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
43
幕末の殺伐さの中で、頑固侍・伊牟田の純情が暖かい。暖か過ぎる。虚無の底でカッコよく死んだ島田さまと真逆だが、なんて侍らしい生きざま。丑五郎の妹を殺害した汚名を被り、仇である丑五郎に臨みながら、遊女ソノが丑五郎を傷つけないよう頼み込むとは。頭の回転が早い丑五郎は、伊牟田が仇でない事も見抜き、ソノの真意も悟りながら決着を願う伊牟田の元へ。それでも闘わねば終らないのか。時代の変遷期に、変われなかった二人は最期の死闘に挑む。虚しくなんかない、先に何も待っていなくても。2022/08/03
ノベツ
6
ドラマ化で全巻再読。 剣戟が最高。圧倒的パワーとスピードで手、指、首や目玉が飛んでゆく。無限の住人やシグルイの系統なのだが、特筆すべきは剣閃の速さ。圧倒的に早い。飛天御剣流より早い。傑作。 長文感想⬇ https://note.com/nobetsu/n/nb937964552b2 2022/11/03
わーぷ
3
最終巻。宿敵伊牟田との戦い。熱すぎて全250数ページをあっという間に読み終えてしまいました。前にも書いた気がするけど、松本次郎のマンガと幕末という時代はどちらも人の命が軽く、相性が良すぎでしたね。最後にちょっとした描き下ろしマンガ付き。2021/03/12
at@n
2
最後の最後に一撃必殺隊の真価を示す戦いを丑五郎が見せたのだと思う。また丑五郎が真に愛したのは、決してその想いが成就するはずのない妹のチヨだったのだと思う。この手の物語につきものの恋愛関係が成立しているようでしていないという滑稽さが、伊牟田の勇み足やお園の現実味ある言動からも感じられ、武士道の空虚さと対を成しているようだ。2021/03/15
yom
1
殺しても殺されても虚無。勝ち負けはなく、熱が蒸発していく感じが滑稽でいて切ない。雨に佇む牛五郎が印象的。2023/12/07