内容説明
イギリスのEU離脱,トランプ米大統領登場に世界が揺れる中,大義なき解散と選挙に翻弄される日本.ポピュリズムという世界潮流,止まないマネーゲームの狂奔,没落の恐怖におびえる中間層の右傾化など,内外情勢の退嬰に,我々はどう正対すべきか.歴史に向き合い,民主主義による資本主義改革を提言する.『世界』好評連載の第五弾.
目次
はじめに┴1 戦争を制御する知┴ひとはなぜ戦争をするのか そして、日本の今┴節目の年、二〇一七年 ポピュリズムの先にあるもの┴トランプ政権の本質 正対する日本の構想┴「運命の五年間」から一〇〇年 戦後七〇年の日本への問いかけ┴二〇一七年夏への思索 内外の退嬰の中で┴ウィーンから考える北朝鮮問題と中東エネルギー地政学┴人間機械論の変遷 デカルトからAIまで┴二〇一八年への確かな視座 世界同時好況の陥穽と閉塞感を超える視界┴2 デモクラシーと肥大するマネー資本主義┴覚醒の年への思い 二〇一四年、日本の死角┴ウ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
breguet4194q
88
岩波書店の「世界」に2010年代後半に掲載された論考です。シリーズ最終巻。タイトルが深刻なだけに、読み方も慎重になりました。特に、沖縄の基地問題については、歴史を振り返りつつ、あるべき姿を論じています。また、当時の翁長沖縄県知事との対談が収録されており、非常に勉強になりました。シリーズ5冊を通して、世界で置かれた日本の立場と方向性について、著者の意図がよくわかりました。2025/02/24
メタボン
27
☆☆☆☆ 読んでいて胸のすく論評は変わらず、むしろ広く深く進化している。米国への過剰依存の解消、格差と貧困の抑制、アジアに共感を得られるような日本の立ち居振舞いと平和国家精神の再起動(憲法九条の理念の実体化)、原子力技術基盤の維持、トランプ政権の行方、世界唯一の被爆国として非核化を進めるための国連核兵器禁止条約への姿勢とは、アベノミクスの限界、など現代日本・世界をめぐる状況に対し、正しい歴史認識を持ちながら、思考を深めていくことは大切である。2018/05/15
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