問いかけとしての戦後日本と日米同盟

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問いかけとしての戦後日本と日米同盟

  • 著者名:寺島実郎
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 岩波書店(2021/03発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000257923

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内容説明

冷戦の終焉から20年が経過した今も,日本人の多くは冷戦型世界観と思考様式に呪縛され,その先に歩み出せずにいる.「アメリカを通じてしか世界を見ない」習性からいかに脱却し,世界の現実と向き合うのか.自らの生きた戦後日本を徹底的に問い直す思索を通じて,あるべき時代の構想を提起する,『世界』好評連載の第3弾.

目次

はじめに┴1 いま、時代に主張しなければならないこと 「脳力のレッスン」特別編┴直面する危機の本質と日本の進路 特別編1┴常識に還る意思と構想 特別編2 日米同盟の再構築に向けて┴日米同盟は「進化」させねばならない 特別編3 普天間迷走の総括と今後┴2 問いかけとしての戦後日本 我々とは何なのか?┴再び団塊の世代として┴米国のテレビ映画が日本人に埋め込んだもの┴宮沢喜一と戦後日本┴小田実を必要とした戦後日本┴日本人の心を映し出す歌謡曲の変遷┴それからのマッカーサー┴土門拳『筑豊のこどもたち』と戦後日本┴赤

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

breguet4194q

84
岩波書店の「世界」に2008~10年に掲載されたもので、日米同盟を中心とした論考です。団塊の世代を背景に、戦後を様々な側面(政治、経済、文化、社会及び国際情勢など)から、見つめ直しており、著者の慧眼に脱帽するばかりです。巻末に姜尚中との対談が掲載されてます。15年以上前の対談ですが、今に通じる通奏低音が響いているのに驚きます。2025/02/10

壱萬参仟縁

26
日本は育てる資本主義の国(17頁)。ものづくりに裏打ちされた職人の国なのだ。ひとづくりあってのくにづくりなのだ。魯迅は植民地に慣れた中国人は、奴顔と嘆いた。媚びて生きる表情をいう(23頁)。今の日本人もそんな感じで、強権的な者に騙されている気がする。私生活主義と経済主義の谷間に生れた団塊ジュニア(70年代生れ)は団塊世代の価値観に支配されている(66頁)。これらを超えられる価値があれば逆に聞いてみたい、というところか。  2014/07/29

メタボン

3
☆☆☆ 日米中韓露それぞれの間合いの取り方が難しくなってきた今日このごろ、ちょっと前の論説ではあるが、じっくりと向き合う価値のある良書。論旨が明快で読みやすい。また「世界」の連載で1回分の分量がちょうどよいまとまりなのが良い。次作も読みたい。と言っても出るころには、論説はもうタイムリーではないのだが。2013/04/13

おとやん

3
4章より構成。脳力という言葉は、南方熊楠に啓発されたもので「物事の本質を考え抜く力」と言う意味で用いられたものであった。 渋沢は論語を礎として商業を営み、算盤をとって士道を説くことこそ非常の功であると語り実践した。 加藤周一は「リベラルであること」を自らの存在そのもので示し続けた。 近藤道生は「北辰、其のところに居て、衆星の之にむかうが如し」と伝えた。 人びとの言葉を刻もう。 固定観念にとらわれず、心開いて思考し行動する姿勢の探求であろう。人を信じ、質素、倹約。 物事を大きな世界と歴史のなかで見定めよう。2013/02/24

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