小学館文庫<br> 春風同心十手日記〈二〉 黒い染み

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小学館文庫
春風同心十手日記〈二〉 黒い染み

  • 著者名:佐々木裕一【著】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 小学館(2021/01発売)
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  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094068672

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内容説明

この男のお縄には、深い優しさが染みている。

今日から月番で北町奉行所に出仕している定町廻り同心の夏木慎吾に早くも殺しの報せが届いた。

首を絞められた痕のある亡骸が大川に上がったと、下っ引きの伝吉が言うのだ。

急ぎ永代橋の袂まで奔り、亡骸を検めると、水草がへばりついた蝋色のその顔は、慎吾もよく見知っている油問屋西原屋四八郎の長男清太郎ではないか――。

突然の悲報に駆けつけた紙問屋三徳屋庄兵衛の娘お百合は、清太郎の亡骸にしがみつくと、顔に頬をすり寄せて、嗚咽した。そばで歯を食いしばっている四八郎によれば、ふたりは三日前に祝言を挙げるはずだったが、五日前に家を出たまま祝言前日になっても帰宅しない清太郎をみなで捜していたという。

周りが胸を痛めて遺族を見守るなか、ふいにお百合が訴えた。
「お役人様、あたし、下手人を知っています」

思わぬ言葉に、慎吾と岡っ引きの五六蔵は顔を見合わせた。なんでも、お百合は以前から不審な男に付きまとわれていたらしい。とすると、お百合を想うあまり、その男が邪魔な清太郎を殺したのだろうか。まずは女医の国元華山に検屍してもらった慎吾だったが……。

話題沸騰の捕物活劇シリーズ第二弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やま

90
シリーズ2作目 2021.01発行。字の大きさは…中。 北町奉行所定町廻り同心で天真一刀流免許皆伝の夏木慎吾の活躍を描いた物語です。 此度は、油問屋西原屋四八郎の跡取り息子・清太郎が殺された事件が発端となり、西原屋内の愛憎が表面に出て来ます。 新吾は、先妻の子・清太郎の身辺を調べて行くと、西原屋には、後妻に入った芸者上がりのおたみと四八郎の間に次男・次郎がおり、清太郎がお百合と祝言を挙げたら、四八郎は、おたみと次郎を連れて三人で箱根に行き商売をすることを決めていました。🌿続く→2021/03/19

蕭白

7
もう少し込み入った展開かと思ったけど・・・。2023/08/04

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