内容説明
大川に架けた橋はなぜ二十年ほどで崩れる?
俊平に調査の下命!
将軍吉宗の承認を待たず、老中主座松平乗邑の采配で着々と根廻しが進む、浅草~向島〈大川橋〉計画。
背後に西国の大藩の影も…。
将軍吉宗は剣術指南役で影目付の柳生俊平に下命。──幕府の大川架橋はつねに厄介ごとに見舞われてきた。多くの橋がわずか二十年ほどで崩れ犠牲者を出している。今度の浅草から向島への大橋も、余の承認の前にすでに地価が上昇、さまざまな利権に老中松平乗邑までが浮き足立っている。俊平、余が決定を下す前に、さまざまな調べをつくしてほしい。頼んだぞ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
92
剣客大名 柳生俊平15作目 2020.05発行。字の大きさは…中。将軍家剣術指南役の大和国柳生藩の第6代藩主・柳生俊平が第8代将軍・徳川吉宗の命により、影目付として悪を退治する。此度は、隅田川に架橋された5つの橋のうち最後の橋である吾妻橋の架橋に係わる物語です。大川を挟んで浅草と向島の賑わいから町民が請願する形で、組合橋を建設する機運が盛り上がるが。橋に係わる利権が10万両といわれ、それに群がる幕府役人…が地上げのため地主の子を攫いと…。将軍吉宗から相談された柳生俊平がその全容を調べて報告すると…。→2020/07/19
とし
78
剣客大名 柳生俊平「愉悦の大橋」15巻。新たに大川架設に将軍吉宗が承認前に利権に群がる関わる様々な役人、地上げ屋等を調べる事の下命が・・・お局館の三郷と渡し場の船頭佐吉が祝言をあげる事が出来て良かったですね。2020/10/02