内容説明
徳川御三家の水戸藩に、富籤にからむ黒い噂!
将軍から影目付に直命。
三十五万石の財政は火の車。藩主はやっと十歳の幼君。
富籤の感応寺の悪と組んだ勘定奉行らの一派に俊平は、水戸の「婆沙羅若殿」と共闘
谷中の感応寺は富籤の寺として名高い。だが正規の富札は一枚一分、庶民には手が出ない。そこで一枚一文の陰富が人気となる。御三家の水戸家は財政が火の車。先々代藩主の庶子・小谷鶴之介は、背に竜の踊る派手な紫の羽二重で街をのし歩く『婆沙羅若殿』。ふとしたことで藩勘定方に「陰富」販売を提案。将軍から直命された影目付・柳生俊平は、まず水戸の婆沙羅若殿に接近……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
79
剣客大名 柳生俊平13作目 2019.09発行。字の大きさは…小。 柳生藩6代目藩主・柳生俊平は、将軍家 剣術指南役として将軍吉宗に仕える。 俊平は、吉宗より影目付として、水戸徳川家が行う陰富を止めさせるように命じられる。 水戸家では、先々代藩主綱條の庶子・小谷鶴之介を中心として家老、勘定奉行が財政再建のため陰富を行っている。 俊平は、鶴之介とはかり水戸家の陰富を止めさせようとする。 この本は、感想を書こうとして、何を書こうか戸惑いました。強く惹かれる人物がいないです。2019/10/16
とし
74
剣客大名 柳生俊平「陰富大名」13巻。富籤しかも陰富、水戸藩が関わる陰富を止めさせる為、影目付柳生俊平に将軍吉宗より命が下る。もちろん事件は解決、今回は段兵衛と妙春院との婚儀が整い目出度し、又新たに水戸家の庶子派手な羽二重で型破りな婆娑羅若殿小谷鶴之介が登場し面白かったですね次巻も俊平に絡むのか楽しみです。 2020/09/11