内容説明
横溝正史が愛惜をもって描いた時代劇調ミステリシリーズ―江戸を舞台に、人形のような色男である佐七が繰り広げる推理劇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
16
安定の内容で、今回も楽しめた捕物帳でした。さすがにここまで読むと、以前とそっくり同じ展開の話や、先が読めるものなども出てくるのですが、それが気にならない面白さです。それはやはり「人形のようにいい男」で江戸っ子の岡っ引きである佐七をはじめとするレギュラー登場人物の魅力、ほどよい謎解き、ときにやりすぎなエログロ、の奇跡的なマリアージュのなせる業。全巻読むのが楽しみなような勿体ないような、そんな気分です。2021/09/08
