内容説明
立春を迎えたある日、三田に剣術道場を構える峡竜蔵は、口入屋と金貸し両一家の喧嘩の仲裁を頼まれ、誰も傷つけることなく間を取り持った。その雄姿に感服した若者が見世物小屋の親方・清兵衛を通じて、竜蔵に相談を持ち込んできた。彼の名は万吉といい、芝界隈で荒くれを仕切る、駕籠屋の後継ぎだった。しかし、代々続く侠客の家系に生まれ、体格と風貌に恵まれながらも、いつ売られるかわからない喧嘩が恐いという。喧嘩強者と思われてきた万吉が抱える秘密とは――(「第二話 喧嘩名人」より)。竜蔵が真の男の強さを問う! 大好評シリーズ第五弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
34
みんなの個性が出ていてスラスラ読める。もっともっと読んでいたい2019/08/24
とし
30
竜蔵さんの剣術の技量が向上し、人間的にも分別が判り成長した剣客太平記第5巻。喧嘩の仲裁も、竜蔵さんを慕うお仲間が増えました、しかし門弟が増えないのは困ったもんだ。竜蔵さんの昔の友人を斬らねばならなったのは悲しいが、軍師竹中さんの娘緑さんと再会できて親子の和解が解けてた事は良かった。これからも楽しみなシリーズ。2013/10/22
ドナルド@灯れ松明の火
15
竜蔵の道場は相変わらずである。「喧嘩名人」はなるほど戦わずして勝つのか、微笑ましい。「さらば悪友」は後味が悪かった。 お薦め2020/07/07
ニッキー
15
ますます面白くなって来た。 一番弟子の庄太夫に娘がいることも分かって来た。 お才も綾に遠慮してるが、武士の娘と分かった時にどう出るか楽しみになって来た。 志津の所がバッファになって人の繋がりが出来て行く。母親とは有難い。2018/12/06
Totchang
12
いつも四編の作品からなるこのシリーズ、表題名はいつも第二話の題名にしているようです。第一話、単に他の者より剣の腕があるからと後継者に名を挙げられた3名、それぞれの都合もあるのに迷惑な話でしたでしょうね。第二話、これぞ喧嘩の本筋?負けから始めるとは。第三話、戦国時代なら海外への雄飛もあったのでしょうが。第四話、実の娘は可愛いに決まっています。無事に和解できて何よりでした。表紙絵は「くるまや」の店先で見得を切る峡竜蔵です。暖簾が割れているのがいいですなぁ。2018/10/14
-
- 電子書籍
- 花ゆめAi 婚前アットホーム stor…
-
- 電子書籍
- エンゲージプリンセス サイド・バイ・サ…
-
- 電子書籍
- 「魂」の本当の目的(大和出版) - あ…
-
- 電子書籍
- 新・時空のクロス・ロード 緑の指の女の…
-
- 電子書籍
- 七曲ナナミの斜めな事情1 講談社ラノベ…