内容説明
剛剣で無敵を誇りながらも、破天荒であった亡き父の剣才を受け継ぐ峡竜蔵は、三田で直心影流の道場を構えていた。だが、門弟はひとりもおらず、喧嘩の仲裁で糊口を凌ぐ日々。そんななか入門を希望する者が現れた。竹中庄太夫と名乗る中年男は、頼りない風貌ながらも、竜蔵が驚くほどの熱意で入門を迫り、翌日には入門希望の男女を連れてくるのだった。殺された兄の敵を討ちたいという男の切なる願いに、竜蔵は剣術指南を引き受けるが――(「第一話 夫婦敵討ち」より)。竜蔵の真っ直ぐな心が周囲に優しい風を起こす。書き下ろし時代長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
106
剣客太平記1作目 2011.09発行。字の大きさは…小。 夫婦敵討ち、去り行く者、雨宿りの3話。 直心影流の剣客・峡竜蔵の痛快、人情時代劇です。 竜蔵は、直心影流の師から道場を与えられ、道場主となりますが弟子が1人しかいず経営が成り立ちません。そのため、町人の大喧嘩の仲裁で謝礼を貰って生活をしています。馬鹿をしていた頃の、妹のようなお才と、綾の2人の女性が花を添えています。 竜蔵の笑顔が人を引っ付け、人の心をなごませます。 そして、お金に拘らず、いつも貧乏ですが無頓着です。竜蔵の周りに人が集まって来ます。2020/10/09
ベルるるる
31
シリーズの1作目で登場人物の紹介という感じだけど、それぞれのキャラがしっかりしているので、とても面白く感じた。続きが早く読みたい。2019/02/09
とし
25
門弟はひとりも居ない道場主、武士ではあるが、豪快短気で喧嘩ぱやいが繊細で人情家、人としてはまだまだ未熟ではあるが峡竜蔵の心意気や真直ぐな心根に魅かれ人が集まり主人公が成長していく物語。同著の取次屋栄三とはまた違った展開で期待が大。2013/09/25
夜桜キハ
23
親の影響で数年間ずっと読みたい登録していたので。時代劇小説には苦手意識がありましたが読みやすくてとても良かったです。狭竜蔵のもとに良い仲間が集まってくる。本人の人柄の良さと、一番弟子の竹中庄太夫何気なく頼りになれる感じが良い味を出している。三個の事件らしきものを解決しているが、二巻目以降はどうなっていくのだろうか。最後の弟子に名乗り上げた新吾は応援したくなるものがある。二話目の江田は取り巻きと違って弱ったところを襲わない武士魂的なものを持っていてよかった。そういうの凄く好きだったり。二巻目も読みたいです。2026/01/05
ニッキー
20
岡本さとるが好きになり、新・剣客太平記を買ったのですが、旧作を買い直し読み始めました。 なかなか人物設定が良く、この作家の良さを引き出している。他のシリーズは読み終えているので、このシリーズで暫く楽しめそうです。2018/11/25
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