ポプラ文庫<br> 湯島天神坂 お宿如月庵へようこそ 十日夜の巻

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ポプラ文庫
湯島天神坂 お宿如月庵へようこそ 十日夜の巻

  • ISBN:9784591168158

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内容説明

如月庵は上野広小路から湯島天神に至る坂の途中にあり、知る人ぞ知る小さな宿だが、もてなしは最高。気働きのある部屋係がいて、板前の料理に舌鼓を打って風呂に入れば、旅の疲れも浮世の憂さもきれいに消えてしまうと噂だ。 板前・杉治は、ある日、荷車にひかれそうになった薬種屋の娘を助けた。
名乗らず去ったが、薬種屋が助けた者を探しているらしい。 「自分の身元」が割れたのではないかとおびえる杉治だが――

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とし

105
湯島天神坂 お宿如月庵へようこそ「十日夜の巻」 4巻。今回は板前の杉治さんの過去でしたね。お客様は賑やかな三姉妹、お客さんの為に考え悩み苦しんでいる梅乃、脳天気なのか天真爛漫なのか二人は良いコンビですね。2021/05/11

やま

96
料理人杉治の秘密が明らかに。お宿如月庵へようこそ 湯島天神坂4作目 2020.11発行。字の大きさは…小。三人姉妹、眠る男.眠れない男、猫が仕出かした不始末、人形と旅する男の4話。杉治は、上野広小路で暴れ馬を見事に鎮めて幼子の命を救います。杉治は、小さい頃から忍びとして鍛えられ、文吉の名で北国の雄藩の料理人として、妻・お国と娘・夏と生活していましたが。お夏が7才の時に、若様の命を縮めるのを嫌って、姿を消しました。暴走する馬を鎮めたことから正体がばれ、杉治は薬種問屋青天堂で兄・種五郎と会います。🌿続く→2021/02/03

タイ子

93
湯島天神坂にあるお宿如月庵、他のお宿とどこかが違う、何かが違う。そこで働く奉公人はみな何かの特技を持っている。今回も4組の宿泊者がお宿に持ち込む様々な問題をおもてなしの心で解きほぐしていく。狂歌を詠む有名な師匠が弟子と宿泊、眠りたい師匠と眠ってはいけない弟子に薬を調合してもらったはいいが、間違えて互い違いの薬を飲ませてしまう。その始末は…。ある若者が美しい人形と共に宿泊、人形との会話、食事、不審に思い調べてみると…。他に今でいう断捨離が出てきたり板前の杉治の身元が判明したり楽しめたシリーズ第4弾。2021/01/01

真理そら

58
板前の杉治の過去はかなりハードなものだったことが分かった。でももう逃げ隠れしなくてもよさそうなので良かったね。特技のある如月庵の面々だけれどたった2種類の薬をきちんと渡せないのはいかがなものか。2021/09/25

kagetrasama-aoi(葵・橘)

43
「お宿如月庵へようこそ」第四巻。十日夜の巻。今巻は板前の杉治の過去話。暴れ馬を取り押さえ少女を救ったことから、紐解かれて行き云々。隠されていた前歴が暗いものだった割には読後感が良くて嬉しく読みました。エピソードの中では狂歌師古屋雨漏のものが好みです。多分人気狂歌師ってこんなんだったかも!と感じる程生き生き描かれてます。唯主人公の梅乃と紅葉のお使いの話はかなり苛苛。薬の取り違えって絶対駄目でしょう。回りの反応も薄いのが気になりました。次巻はいよいよ女将のお松の話なのかな?楽しみに待ちます。2021/09/01

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