内容説明
幕府と朝廷の礼法を司る「高家」に生まれた吉良三郎義央は、名門吉良家の跡取りとして、見習いの役目を果たすべく父に付いて登城するようになった。だが、そんな吉良家に突如朝廷側からの訪問者が現れる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
80
金にまみれた吉良を、著者は、どう切るか…。シリーズ2作目。字の大きさは…小。赤穂四十七士に討たれた、高家旗本の名門・吉良家の御曹司三郎の若き日の活躍の物語です。三郎は、元服を済ませて、高家見習いとして出仕をしています。そのころ京では、今上天皇が明日をも知れない体となっていました。帝は跡継ぎに、生まれて4ヶ月の弟宮の高貴宮織仁を望まれるが、幕府が当歳の弟宮を天皇の位を継ぐ御子として認めるか。そこで近衛家の嗣子・近衛基煕7才が、秘かに江戸へ下向して昨年の除目で京に来た吉良に幕府老中の意向を聞く事となる。続く→2021/06/11
とし
73
高家表裏譚「密使」2巻 。まだまだ三郎義央が表立っては目立たず、父吉良義冬が仕切っていますね、次巻、朝廷幕府それぞれの思惑展開が楽しみです。2020/12/15
RASCAL
22
公家も武士も世襲制で前例主義、世の中が大きく変わっても、それに合わせて価値観は変わったりはしない。必然的に政治システムは肥大化し、適材適所が働かず、とても非効率になる。非効率な枠組みの中での、真剣そのものの小競り合いはメタ視点が持てる我々の目には滑稽に映るが、渦中の彼らは平和のためにそうせざるを得ないってことか。それが見えている吉良義冬はやはりすごい。この流れがどう赤穂浪士の討ち入りにつながっていくのか、楽しみ。2021/05/12
蕭白
11
思っていたのとは違った方向に展開していきましたが、面白かったです。2021/05/19
kazukitti
5
まぁちょっとこう、主人公が若いっつーか、まだ幼い感じなので、公家と武家の友達ものというか、幼い日の約束的なジャンプっぽい感じはちょっと新鮮だった。だったんだけど、まぁ高家ってアレでしょ、クソマナーぼったくり陰険講師なんでしょ?w感ある上に、やっぱ青さや理想はあっても結局、あの吉良になるワケで~とか考えたら、いつまでシリーズが続くか分からないけど、まぁ数年程度の物語スパンでの、この時期のヤングキラで何描きたいの?ってのがあるんだよね。オチのない話ってゆーか。2021/05/22
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