内容説明
江戸城に登場した吉良義冬は、目付の立花内膳正に突如呼び止められた。目付は、息子の三郎が江戸を出たと疑いを持っていた。一方、京で命を狙われた吉良三郎は、後水尾上皇に連れられ昇殿することに──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
66
高家表裏譚「京乱」5巻。江戸城・松之大廊下で、播磨赤穂藩藩主の浅野長矩に斬りつけられてた、吉良上野介のイメージが変わりますよね。2023/02/27
やま
64
① 高家旗本四千石の名門・吉良義冬(よしふゆ)の嫡男で、あとの赤穂浅野家四十七士に討たれた吉良三郎義央(よしなか)の若き日の物語です。吉良三郎は、幕府に黙って京(京都)で五摂家筆頭の若き当主の近衛基煕(もとひろ)に会っていた。そこで朝廷の皇統の争いに巻き込まれて行く。近衛基煕と三郎は、後光明上皇のお供で、後西(ごさい)天皇に拝謁する。→2022/11/05
RASCAL
16
忠臣蔵のおかげですっかりヒールとなった吉良上野介の若き日の話の第5巻。若き近衛家当主・近衛基煕と組んだ吉良三郎義央が、皇位継承問題に介入しようとする弾正尹や吉良家を逆恨みする毛利の殿様に対峙する。この若者がどうなったらああいう運命になるのか楽しみだけど、いつになるのやら先が長そう。それにしても、江戸時代の官僚制って徹底的に効率無視の前例主義・形式主義だったのだなと、それゆえの天下泰平と幕末の動乱だったのだなと、改めて思う。2023/02/27
わたしは元気
4
吉良家のお話、面白い。2022/05/19
Gretchen
3
京の場面は京の役職に慣れていないので読みづらい。江戸の場面は面白かったけど。吉良上野介がどうなっていくのか興味があるから読み続けると思うけど。2022/05/28