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内容説明
学園カースト頂点の美少女・山田杏奈と、重度の中二病の陰キャ・市川京太郎。接するはずのなかった2つの世界の間にほのかに芽生えた恋心は、2人の日常をゆっくり包み込み、新しい世界へと彩っていく。教室、図書室、そして…家。かけがえのない時間が増えていく中、大きな転機が訪れる?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
112
3巻になるとこのお話が市川の一人相撲ではなく、山田の方も市川に思いを寄せているのが、はっきりしてきた。ただしそれはあくまでも読者として見えてきただけで、作中の市川と山田は微妙にすれ違うのでヤキモキするし、距離が近づいたりもするのであったかーい気持ちにもなる。男性の私としては市川の自己肯定感の低さがわかる気がした。とはいえ冒頭、LINE交換のチャンスをみすみすふいにする鈍感さ、不器用さには読んでいて頭を掻きむしりたくなってしまう。そのへん終盤にはいろいろと報われる展開があり、早くも次巻が楽しみになってきた。2020/06/16
ゼロ
88
山田と市川がLINE交換する。どんどん山田が可愛くなる。それと同じくらい山田のピュアさを実感する。山田の猛アピールに比べて、市川は自己肯定感が低いので、何でも疑ってみてしまう。その疑いにより、山田と距離を置こうとしてしまうが、ずっと観てきた市川だからこそ、上部だけの人間ではないことが分かり、抱擁をする。もう付き合っちゃえよ!と思うけど、この距離感を楽しんでいたい。次回はクリスマスに渋谷に行くということで楽しみ。またクラスメイトの描写が優秀で、ホント市川はスクールカーストの最下層にいるのが分かる。2022/09/18
かんけー
39
読了♪冒頭、杏奈嬢から「LINEやってる?」と聞かれ曲解してしまう京太郎(^_^;)京太郎のメルアド欲しいw杏奈嬢が健気に攻めるんだけど、京太郎が承諾しないので「~~~~!」となって万事休すw然し?ひょんな事から同じグループの萌嬢?にLINE 交換先越されて、怒っちゃう杏奈嬢だったと(^_^;)マラソンからジャージ間違いの件に至る、杏奈嬢の想いがニヨニヨで(^.^)小林さんとテストの件でちょっと揉める杏奈嬢だが?三者面談で杏奈嬢のお母さんを目撃する京太郎が自分の母親にボケ突っ込み入れて平和だなぁと♪→2020/07/08
レリナ
31
悶え死ぬ。もう付き合ってもおかしくない、この距離感。お互い意識し合っているのに中々付き合わない。京太郎の攻略難度が高すぎる。杏奈とラインを始めるまでの距離感が時間が、タイトルを物語っている。ニヤニヤする気持ち半分、悶え半分。作者は天才か。これはアニメ化したら相当映える気がする。まだ三巻という現実。ここまで悶えさせられると、ぐうの音も出なくなる。恋愛とは何か。人を好きになるとは何か。この作品はその疑問云々の前に、読者を何とも言えない世界へ連れて行ってしまう。なんだかもう尊いとしか言えない。次巻に期待。2020/06/27
yoshiki_hori
26
すでに2巻の時点でも十分だったのですが、単行本購入に踏み切るきっかけとなったのはこの巻です。作者が書きなれてきたのか、どんどんと可愛らしく描かれる山田もいいですし、何より自己肯定感が非常に低い市川の揺れ動く心理描写が本当に秀逸です。この2人のイチャイチャだけでも至福なのですが、作品として毎巻、しっかりと単行本単位で物語の構成が計算されているのも素晴らしいです。今巻はラインで始まりラインで終わる。最後の嬉しそうな山田の表情だけでもお茶碗3杯はいけます2022/03/30