ハルキ文庫<br> 謀略 警視庁追跡捜査係

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ハルキ文庫
謀略 警視庁追跡捜査係

  • ISBN:9784758436281

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内容説明

都内の運河沿いで、帰宅途中のOLが強盗に襲われ、殺害される事件が連続して起きた。二つの事件は手口や状況が似通っており、捜査本部も連続殺人としての見方を強めていた。しかし、通り魔の犯行なのか、犯人への手掛かりが少なく、捜査は膠着しはじめる。追跡捜査係の西川と沖田は、捜査本部から嫌厭されながらも、事件に着手。冷静な西川がかつてないほど捜査に執念を見せ、事件の共通点に気付くが・・・・・・。書き下ろし警察小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

454
西川と沖田の凸凹コンビの掛け合いは今回も楽しめた。ただし、犯人のプロファイル、殺害の動機、そして残忍な殺害方法、この三点が見事に(わたし的に)噛み合わない。10メートル先に飛ばされていたヒールにはオチはあったのか?そもそも普通のOLは7センチ履かないと思うんだけど…。西川のコーヒー、沖田のタバコ、ヒトは何かしらに執着してしまうものなのだな。西川の奥さんが淹れるというポット入りの特製コーヒー、ぜひご相伴にあずかりたい。2020/03/14

じいじ

104
2作目の『策略』で、これは面白いぞ、と確信した「追跡捜査係」シリーズの三弾は、さらに面白さが増しています。冒頭、同一犯と思われる二件の殺人事件が…。犠牲者はどちらも二十代のOL。半年経て捜査は暗礁に乗り上げます。そこで、主役の名コンビが登場です。特捜部隊の未解決事件なので、捜査はいやが上にも緊張感を増し緻密になるところが、このシリーズのミソです。怨恨か、通り魔か? 犯人の目的、動機がつかめぬまま、物語は二転三転。衝撃の結末へ―。先が気になっての一気読みでした。2019/07/31

ゆみねこ

80
シリーズ第3弾。西川・沖田コンビ、今作ではキャラが交錯!冷静な西川が熱くなり、沖田が冷静に。連続殺人事件を追い、捜査本部は通り魔による犯行とみるが、追跡捜査班は違った視点から真犯人に迫る。管理官から嫌悪されてもめげずに頑張る追跡捜査係、頼もしいかぎり。2017/03/08

Tsuyoshi

66
シリーズ第3弾。手口や状況の似通ったOL殺人事件が連続発生をテーマにした話。唐突なラストや意外な犯人像など物語自体は腑に落ちない部分もあるが沖田と西川のコンビを始め追跡係のやり取りの面白さは健在で楽しく読めた。2018/10/19

とくけんちょ

62
安定の完成度でした。スイッチが入るのは一生に一度、これは響きました。ちょうど40になるかならないの時は、人生に中弛みしてしまう。うまくいってようがなかろうが。前進スイッチをいれてポジティブに頑張ることと、反面、判断を誤ってしまうと組織へ負担をかけた代償は甘くない刑事という世界。これこそがプロフェッショナル。考えさせられる。2021/02/14

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