電撃文庫<br> 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙V

個数:1
紙書籍版価格
¥770
  • 電子書籍
  • Reader

電撃文庫
新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙V

  • ISBN:9784049124521

ファイル: /

内容説明

神をも畏れぬ女商人エーブの謀略を見事に退け、王国と教会による戦争の危機を回避したコルとミューリ。
 騒動も落ち着く頃、コルは自らを慕ってくれるミューリとの関係をはっきりさせなければとあれこれ知恵をひねり、ある方法を思いつく。
 そして調べもののため、かつて訪れたブロンデル修道院を目指す道中、コルとミューリは行き倒れの少年ローズと出くわすことに。彼はミューリの尻尾が飛び出るほど高名な聖クルザ騎士団の見習い騎士で、世界最強の騎士団が、悪名高い“薄明の枢機卿”のせいで壊滅状態だと訴えてきて――!?
 一時の休暇のはずが、またしても大事件勃発のシリーズ第5弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

44
女商人エーブの謀略を見事に退け、王国と教会による戦争危機を回避したコルとミューリ。コルは自らを慕ってくれるミューリのために二人の紋章を作ることを思いつくシリーズ第五弾。調べものの過程でミューリが気づいたこと、ブロンデル修道院を目指す道中で出会った行き倒れの見習い騎士ローズ、そして王国で進退窮まった聖クルザ騎士団分隊の存在。理想と現実、各陣営の面子と利害と思惑が絡み合う中、今回もまた見事な落とし所を見出してみせたコルの機転が光りましたけど、月を狩る熊のことや二人の関係がこれからどうなるのか続巻に期待ですね。2020/06/03

まるぼろ

24
さて今巻、王国と教会との衝突を未然に防いだコルとミューリは今の互いの関係を明確にするべくある方法を思い付き、その一環からある人物を訪ねる事に…と言うお話です。という訳で今巻はかつて賢狼様も尻込みした「黄金羊」がご登場、ミューリも最初こそ借りてきた猫みたいでしたが、思った以上にハスキンズさんと打ち解けたなと言う思いで読んでいたのと、その後の「月を狩る熊」への考察はコルにとってはさぞや信仰を試させる話だったろうと思いながら読んでいました。そしてその後の聖クルザ騎士団の話は…何とも世知辛い話だったなと。→2020/05/13

中性色

21
ツキノワグマ。今までの界隈で大きいことをやってた時に比べれば、今回は割かし落ち着いた話になってる。個人的にはそういう意味でもメインのポイントはどっちかというと月を狩る熊の話か。というか、案外そこ気づくまで時間かかってるなという印象だが。しかし、この紋章を作る話って後々に活きてくるんだろうか2020/05/19

Mu@芒羊會

19
これは好きだなあ。とても好き。コルとミューリの物語はシリーズ最初はとても苦しいお話が多かったのだけどここに来てぐっと胸に響く読み終わって心地よい余韻の残るお話になってきてとても良かった。ロレンスとはまったく異なるやり方でそれでも最後まで全てを正しく解決しようとする姿勢はとてもコルらしい。うん、いいね。でもミューリにとってはコルは相変わらず危なっかしくてほっとけない母性愛を刺激される感じなのだろうなあ^^それにしても二人だけのエンブレムの件は胸が熱くなった。薄明の枢機卿とその騎士だもんなあ。これからも楽しみ2020/06/07

ぶなぶな

15
世界的に高名な聖クルザ騎士団のウィンフィール分隊が、"薄明の枢機卿"の活躍が原因で存続の危機にあり…という第5巻。騎士団の立ち位置的に王国からも教会からも見放される状況下、ミューリとの関係に対する解も探るコルは、争いを招かず騎士の誇りも傷つけず欺瞞のない道を求める。その答えはただひたすらに正しく、彼ら騎士だからこそ進める道で、清々しく気持ちの良い顛末であった。コルとミューリの関係も一つ固まって良かった。月を狩る熊について、ミューリの無邪気な推理には息を呑む緊張を覚えたが、その真相も段々と明かされてほしい。2020/08/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15773651
  • ご注意事項