電撃文庫<br> 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙IV

個数:1
紙書籍版価格
¥814
  • 電子書籍
  • Reader

電撃文庫
新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙IV

  • ISBN:9784049122015

ファイル: /

内容説明

ウィンフィール王国第二位の港湾都市ラウズボーン。ニョッヒラを出て初めての大都市に心躍らせる賢狼の娘ミューリと、教会変革の使命を胸に燃やすコルだったが、二人を待ち受けていたのは、武装した徴税人たちだった。
 ハイランドの機転で窮地を脱した二人。どうやら「薄明の枢機卿」と讃えられるコルの活躍が、皮肉にも王国と教会の対立に拍車をかけていることを知る。
 このままでは、戦争を避けられない。打つ手無しの中、コルに助け船を出したのは、ロレンスのかつての好敵手、女商人エーブだった。
 神をも畏れぬ守銭奴は、果たして敵か味方か。コルは教会、王国、商人の三つ巴の争いに身を投じる――!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

岡本

98
久しぶりのエーブ登場。様々な組織が様々な事情を抱えながら謀を巡らせる大都市へやってきたコルとミューリ。完全な悪人も善人もいない靄がかかった状況下で奮闘する二人。今回は「薄明の枢機卿」の名が広まる結果とはならなかったものの、コルの想像以上に名前が一人歩きしている事を知る。着々と頼もしい仲間達が増え、今後の展開も気になる所。2020/05/28

よっち

42
港湾都市ラウズボーン。教会改革を使命とするコルの活躍が皮肉にも王国と教会の関係に緊張をもたらし、窮地に陥った彼の前にロレンスのかつての好敵手・女商人エーブが現れる第四弾。王国の権力を背景にした徴税人たちと教会側に立つ貿易商人組合の対立。戦争が不可避な状況に向かってゆく中でコルに協力を申し出てきたエーブ。見えていなかった事情が明らかになるたびに構図もガラリと変わって、二転三転する状況で百戦錬磨なエーブ相手に後手に回りましたが、ミューリと力を合わせてギリギリの状況から活路を見出してゆく展開は良かったですね。 2019/04/25

中性色

38
金の鶏。香辛料時代からそうだけど、片方どちらかをメタメタにする話ではなく、どちらかというと両方がつながるために取り持つという形が多いよな。そこに対してロレンスはエーブとは違う方面で、商人らしい狡猾さも見せてたけど、コルの場合は人によるのかもしれんが、個人的には綺麗すぎるとも思えてしまう。にしても、エーブってなぜか最後は裏かかれるよな2019/03/12

た〜

31
狼娘がやけ食いする話。薄明の枢機卿に祭り上げられた聖職者見習いが八方塞がりで守銭奴な女商人まで絡んできてこれは愈「父様」登壇願おうか?となったが結局それは却下でした。女商人さんが登場してきたから商売の話も絡んでくるのかと思いきやそれほどでもないかな。2019/03/17

まるぼろ

29
さて今巻はウィンフィール王国第二の港湾都市、ラウズボーンに到着した二人がシャロンと言う名の徴税人を通して様々な問題に直面するお話、そしてコルもよく知るあの「女商人」が登場する巻です。今巻もコルが理想と現実の前に大いに悩むと言った感じの巻でしたが、今巻に限って言えばコルもミューリも相手が悪かったとしか…w それでも最後にコルが我を押し通してエーブに一矢報いて見せたのはなかなかの見ものでした。ただもうコルにとっても教会との対決は避けて通れななさそうなので、次巻以降どうなっていくのか楽しみです。2019/05/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13563619
  • ご注意事項