内容説明
コルを殉教者に仕立て上げようとした異端審問官ローシェと選帝侯たちの非道な計画は、空から駆け付けたディアナの協力により砕かれた。
無傷の生還という偉業は、帝国内に薄明の枢機卿の名声をますます轟かせ、コルを一目見ようとウーバンは謁見を願う者たちで溢れかえることに。
そして、多忙な兄を支えるミューリの下にも真面目で頑固なコルを説得してほしいと陳情が集まり……。
そんな中、薄明の枢機卿の暗殺計画が再び持ち上がって!?
上下巻でお贈りする、賢狼の娘と若き羊皮紙が世界を変える運命の前夜祭!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
28
異端審問官ローシェと選帝侯たちの非道な計画からの無傷の生還。その偉業が帝国内における薄明の枢機卿コルの名声を否が応でも高めていく第12弾。コルを一目見ようとウーバンは謁見を願う者たちで溢れかえり、多忙な兄を支えるミューリにも真面目で頑固な彼を説得してほしいと陳情が集まる状況。コルの存在がこの状況を作り出していることに気づきながら、自らの想いを理解してもらえないことに苛立つミューリという構図で、彼女もまた成長しつつあって、コルを含めて年長者たちに見守られる中、下巻ではどんな展開が待つのか気になるところです。2025/05/13
イシカミハサミ
16
12巻はシリーズ初の分冊。 主人公としてのコルには 何度かその転換の鈍さに焦らされてきているけれど、 今回もそういう展開。 内容的には 話の大きさのために町に釘付けになっているところ、 周囲でラストに向けた準備が進んでいく。 もともと群像劇としては読んでいないので、 それぞれのエピソードの質には満足でも やっぱりコルたち自身が動かないと少し退屈。 後編では目一杯暴れてほしい。2025/04/24
bluets8
9
今回はコルやミューリだけでなく多くのサブキャラ視点で描かれる群像劇(シリーズ初だそうで)。永い時を生きてきた人ならざる者達や擦れた王族から見た二人は、危なっかしく、呆れるほど真っすぐで、中てられて自分も何か行動をし始めてしまうほど眩しく光り輝いていた。悪辣なエーブも含めて皆どこか親目線で、公会議の勝ち負けよりも薄明の枢機卿が傷つかないことを第一に動いているのが印象的。過保護だなーと思いつつ、そうしたくなる魅力ある二人なのもよくわかる。当の本人はまたコル坊やに戻っていたけれど、本番は頑張ってくれるでしょう。2025/04/15
毎日が日曜日
8
★★★★2025/04/18
らいおねる
6
上下巻ということもあって下巻まで待とうと思ってたけどGW後半に時間が余って我慢できず読了。道筋と未来が前者ははっきりと後者は朧気に見えた感。そんな聖人でもいつのまにかっていうのはわかります。あと大人視点で【正しいものは正しいと信じて疑わず、好きなものは好きと言い張れるような自由】のくだりは本当に身に染みて思う。他にも相手の敵愾心にも【濃淡がある】という言葉遣いの巧みさ。こういうラノベばかりならもっと地位は向上するのになと思いました。2025/05/06
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