内容説明
教会の改革を誓ったコルの決意は、ともに歩んできたミューリやハイランド、そして旅の途中で出会った仲間たちの支えによって揺るぎない意志へと変わった。
しかし、薄明の枢機卿に寄せられる民衆の期待が高まる一方で、教皇庁に潜入していたルティアとカナンは静かに蠢く異変に気付く。それは改革を快く思わぬ旧勢力による、禁断の聖遺物≪神の錫杖≫を用いた策謀だった。
「では、行きましょうか、羊たちの宴へ」
それぞれの思惑が渦巻く公会議、新たな時代を告げる舞台の幕が上がる――。
聖職者コルと賢狼の娘ミューリ、世界を変える冒険譚、堂々完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
20
旅で出会った仲間たちの支えもあり、揺るぎない意志へと変わっていったコルの教会改革への決意。しかしそれを快く思わぬ旧勢力の策謀が動き出す第13弾。民衆の期待がいやが上にも高まる一方で、教皇庁に潜入していたルティアとカナンが察知した旧勢力の動き。それぞれの思惑が渦巻く公会議の幕が上がるストーリーで、これまでの登場人物たちが集結して、人ならざるものたちの活躍が光る一方、相変わらずな一面を見せるコルも真っ直ぐな信念があって、ミューリの支えで何とか乗り越えた2人がどうなったのか、ちょっと気になる結末でしたね(苦笑)2026/01/05
椎名
9
完結。コルとミューリらしい、二人だからこその冒険譚になったと思える。しかし心に残ったのはちょっとしたミューリの言動だった。コルの足を踏むために隣にいるようにしている姿だとか、思いきりをよくするためにすべてそぎ落とさなきゃと軽やかに言い放つところだとか、憧れた戦をリアルに体験することで初めてほんの少し信仰というものに触れた瞬間だとか。ホロとはまた違う強かさを持つ、かっこいいヒロインだったなと本当に思う。今後もたまに短編集が出てくれたりするとうれしい限り。2025/11/10
bluets8
8
玉葱や大蒜を齧り徹夜で公会議の草案を仕上げる覚悟ガンギマリなコルに、今回はやってくれそうだと期待値が上がったが…コル坊は最後までコル坊だった。最終的に本人が苦手な大立ち回りになってしまったから仕方がない面もあるけれど。そうなると活躍するのは当然ミューリ。有事で身を縮める兄を動かし、騎士のように守り、煮え切らない兄の代わりに厳しいことを言い、主人公の役目を果たさせる。なんて出来た嫁さんなんだ。時々冴えるけど基本情けない主人公とぐいぐい引っ張っていく格好いいヒロイン。このスタイルを貫いた"らしい”最終巻だった2025/11/16
らいおねる
7
あくまで最後まで二人の物語でもしかしたら(狼と香辛料)の二人も出てくるとか思ってたけどミューリが紡ぐ物語に出すのは無粋でしたね。各視点からの思惑が絡み合ってとてもライトノベルとは言えないような複雑な展開。読むのは結構大変でしたが読み終われば寂寥感が押し寄せました。できれば二人がニョッヒラに戻って報告するようなエンディングも見たかったのも本音。最後の終わり方だけちょっと不満でしたが概ね楽しめました。2025/11/24
毎日が日曜日
6
★★★★ 完結。2025/11/21




