内容説明
1889年夏。アイリーン・アドラーと親友のペネロピーは、パリで意識を失った男性を助ける。偶然にも、彼はペネロピーが家庭教師をしていたときの知人クウェンティンだった。医師の診察により、昏倒したのは毒物が原因だと判明するが、彼は詳細を語らない。だが、アイリーンの家で療養中に狙撃されたことで事情を打ち明ける。かつて戦場で助けられた軍医に迫る危機を知らせるため、危険を承知で彼を捜しているというのだ。軍医の名はワトスン――。アイリーンたちはアフガニスタンに端を発する事件をめぐり、名探偵ホームズとまたもや相まみえる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mahiro
10
ワトスンファンの私は又題名につられて買ってしまったが、ワトスンとホームズはほとんど出てこない。アイリーネとその友ペネロピーがアフガニスタン帰りの男の事件に巻き込まれて・・というストーリー。原作ではあまり語られていないワトスンのアフガン時代の出てくる作品は『屍者の帝国』が好きだがこれはどんな展開になっていくのか、ほぼペネロピーの語りで進む物語は軽快に進み原作の事件も幾つか盛り込まれ読む者を飽きさせず上巻読了、深みはないがコロナで鬱々としている脳にはいい息抜きになるかも。何か少女っぽいと思ったら作者が女性? 2020/04/07
J・P・フリーマン
8
第二次アフガニスタン戦争でスパイとして活動していた男を助けたアイリーンたち。しかもその男はネルの古い知り合いだった。彼はワトスン博士という人物に危機が迫っていると伝えるが、あのワトスン博士なのだろうか。結局彼は忽然と姿を消し、舞台がイギリスに移るところで下巻へ。2019/09/10
まいさん
5
名探偵の好敵手アイリーン・アドラーを主人公にしたホームズのパロディ/パスティーシュ作品。 アイリーンと相棒のネルがパリで助けた男性から、男性の命の恩人のワトスン軍医に迫る危機を知らされー。ワトスンって、シャーロックの相棒のワトスンなのか?というところで下巻へ。2019/07/19
まう
4
「ボヘミアの醜聞」でホームズから逃げた後のアイリーンたちが陰謀に巻き込まれてしまうというホームズパスティーシュ作品。 上巻ではアイリーンたちのいるパリ郊外の村の描写までに38ページくらいアフガニスタン戦の描写が続いていて、海外小説ビギナーだと読むのやめてしまいそうって気する。 アイリーンたちのシーンはすごいテンポ良く謎が現れたんだけど、アフガニスタンのシーンは結構人を選ぶ……下巻はホームズ&ワトスンの動向もしっかり描かれるのかな、と期待。 割としっかりとしたミステリ。題名と見た目はコージーっぽいけど。2024/07/05
ぴっちゃん
4
「あの女史」・アイリーン(アイリーニ)・アドラーが主人公(ホームズとワトソンはアドラーのワトソン役・ネル視点ではいやな奴)のミステリシリーズ第3弾。はじめのアフガニスタンにいた男たちの部分がちっとも頭に入ってこなくてコブラって?タイガーって?、と何度か挫折しかかった。物語がパリに移ってからはそこそこおもしろくなってきた。ネルとアイリーンとゴドフリーは、クウェンティンを見つけ出せるのか??2019/10/10
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