内容説明
八方破れの同心と、卑屈な伊賀者が手を組んだ! 千社札を残し、大金を盗む賊を炙り出せ! 老爺の絞殺体が空き地で見つかった。人の好い長屋の大家・善兵衛がなぜ? 臨時廻り同心・鷲津軍兵衛はその足取りを辿り、善兵衛が新しい店子の研ぎ師満三郎の身許を探っていたと知る。対面した満三郎の目に仄暗い影を見た軍兵衛は、見張りと尾行を試みる。すると、霞の如く正体を掴めずにいた盗賊・野伏間(のぶすま)の治助一味に行き着いた! 一網打尽を目論む軍兵衛は、賊の隠れ家を捜すが……。人気快調のシリーズ第8弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
87
北町奉行所捕物控シリーズの8作目。 2019.10発行。字の大きさは…中。 北町奉行所臨時廻り同心・鷲津軍兵衛は、絞殺された善兵衛店の大家・善兵衛から盗賊野伏間の治助一味にたどり着く。 そして、定廻り同心・小宮山仙十郎の担当する区域で殺しが2件おきており、その下手人として普請奉行八巻日向守の三男・鼎之助にたどり着く。 この二つの殺しに軍兵衛が係わりながら…。2019/12/09
あき
1
前作に登場した明屋敷番伊賀者の組頭、柘植が盗賊の探索に加わる。隠居した柘植より、現職の組頭たちの方がウッキウキで探索してるのが面白い。周一郎と松吉との因縁は次巻以降に持ち越しだけど、その次巻が出ていない。この決着が付くまでは続けて欲しい。2020/08/26