内容説明
臨時廻り同心・鷲津軍兵衛は、勘当した倅・政吉を捜す旅籠の主・吉兵衛から、長年捕縛を免れる一家皆殺しの凶賊・野火止の弥三郎の手掛かりを得る。政吉と弥三郎一味の探索に乗り出すも、政吉は数年前に自死したことが判明、探索は暗礁に。しかし数日後、政吉の死を語った茶屋女が絞殺される! そんな折、軍兵衛はかつての剣の兄弟子を見かけ、不吉な予感を覚えるが――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
jima
15
シリーズ4冊目。勘当した息子を探す年寄り、一家皆殺しにした盗賊、剣の兄弟子、臨時廻り同心や定廻り同心、隠密廻り同心、岡っ引き、下っ引き,等々。誰が誰やら、何が何だかわからなくなるほど。2021/09/23
あき
0
安定の面白さ、どのエピソードにも無駄がなく、細い糸がどんどん縒り合わさっていって、1つの大きな事件に繋がっていく様は見事としか言いようがない。毒虫というタイトルも良い。政吉も結も彦崎も、毒虫の毒で身を持ち崩したんだなあ。2020/08/21
これから考える
0
初めての作家さんです。安心の時代劇、気持ちよく読めました。シリーズの途中からなので、キャラがイマイチつかみきれなかったのが、残念でした。2019/10/12