内容説明
孤児院で秘密裏に銃弾の生産!? 王女様を助け出す!? 無自覚最強の少年が、英雄の父親の手がかりを追って世界を旅する!
冥界竜との戦闘で魔力を使い果たしたアルは
一時昏睡状態に陥っていたが、なんとか意識を取り戻した。
サティエラとカイスルたちのパーティ、そしてフュウとともに、
戦いで傷ついた体を癒すことに専念する。
やがて戦後の処理をしながら完全回復したアルは、
孤児院を訪問した際に、シスターからアルの父親が残していった手紙を受け取る。
そこに書かれていたのは、もしも自分がいなくなっていたら
水面下で進めていたことの後を継いでほしいということ。
そしてこの世界を旅して見て回ってほしいという内容だった。
手紙を読んだアルは、カイスルたちと共にレーベンの街を旅立っていくのだが――。
風見 祐輝(カザミユウキ):北海道出身。
本作にてデビュー。
syo5(ショウゴ):イラストレーター。
「ニルヤの島」「最後の医者は桜を見上げて君を想う」「紙のピアノ」などの小説の装画を手掛けている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
6
昏睡状態から何とか回復し完全復活を遂げる中、シスターから渡された父親からの手紙を切っ掛けに新たな旅が始まる今巻。―――垣間見えたその背を追って、先に見えるは踊る影。一つの大きな戦いの先、負傷した身体を癒し、アルとサティが新たな旅を始める今巻。そんな今巻は再始動の巻であると共に、今まで謎が多かった父親の足跡の一端が垣間見える、世界が新たな段階へと進む巻である。残されたものを継ぎ再び追うと決めたその背中。新たな街を襲う事件に垣間見えるは謎の影。果たしてサティが感じた感覚の正体とは。 次巻も楽しみである。2019/12/08