少年チャンピオン・コミックス エクストラ プライム・ローズ 3（少年チャンピオン・コミックス エクストラ）

著者名：手塚治虫【著】

手塚プロダクション（2019/10発売）

• ISBN：9784253132152

内容説明

立てこもっていた場所がグロマン国の追っ手に見つかる前に、エミヤとジンバは荒野のさらに奥に逃れ、エミヤはジンバから剣の手ほどきを受ける。河の先に見つかった集落には、カッパのような見かけの人間が住んでいた。彼らの集落で見つかった本には日本語が…！　突如荒野の真ん中に出現したタンバラ・ブンレツという少年は、兄のタンバラ・ガイを探して、ククリット国に乗り込む。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[地下鉄パミュ]

エミヤのペットである馬が色っぽい。動物を中性的に描くのが得意な手塚先生。グロマン王であり父でもあるルンペンジジイの意思を受け継ぎ平和を取り戻したい。当のエミヤは石化してしまい先が見えないが、再登場のタンバラ・ガイとその弟の分裂に期待がかかる。ピラール、キリコはどうでる？起承転結の結は上手く纏まるのかどうかでプライムローズという作品の良し悪しも決まる。

2016/11/09

[FK]

　『鉄腕アトム』がアメリカで放映される際、アトムがロボットをぶち壊すシーンが残酷だとの指摘があった。この『プライム・ローズ』では人間が無惨にも撃ち殺されて顔が手が身体が吹っ飛んでしまうカットが見られる。／押さえつけられていた人たちが抵抗運動として暴力的に反乱を起こすのであるから、当然、政府側から虐殺されていくのだ。そんなしんどいシーンがあるからこそ、それを緩和させるようなキャラクターを登場させ、エロチックな表現も使われているのだろう。／これが発表された時、私もふくめ読者はどんな思いで見ていたのだろうか。

2014/06/04