内容説明
南町奉行所定廻り同心日下伊兵衛は、崩落した永代橋に殺到する祭礼日の群衆を止めようと抜刀し、町人たちを死傷させてしまう。息子新一郎の将来を考え、臨時廻りに退く頃合いなのか、と惑える伊兵衛。さらに夫婦仲も冷え切っていた妻荻乃が何者かに刺されてしまい!? 謎を追う同心父子を描く新シリーズ開幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山内正
2
楽しみにしていた浅草参りに妻が出かけた帰り際駕籠で途中で降り歩き掛けた時物陰から急に出て来た男に 刺された 近くの人に助けを求めて 医者に診て貰うが深手だと 伊兵衛はこれが潮時かと臨時見廻り願いを出した、やがて息子に伝えると喜んだ!その分やりきれなさがこみ上げる 女の家に行っても落ち着かない そんな時奉行から内密の探索を命じられ 我に帰る 三千両の盗みを探す内羽振りの良い 大工に探りを入れ釜を掛けたら あっさり吐いた!嫁と女と息子の事も気にはなるが!釈然としないものが残る!2018/06/19
りこ
2
う〜んシリーズ物らしいけどイマイチそそられない。とりあえず次巻に期待します。
なおり
2
1冊目では惹き込まれなかった。でも、岡っ引き二人がどうなるのか気になるので、2巻目読もうかな。2014/05/16
なかがわみやこ
2
江戸の同心ものじゃなくて、某Ｗ氏の「失楽園」とか読んでるみたいな、ぺちゃっとした気持ち悪さ。同年代の男性なら共感するんでしょうか。2010/11/17
ぶちゃ
0
最近、勧善懲悪の正義の味方ものばかり読んでいたので目新しくて良かった。捕まえる側も悩みや矛盾を持つ人間なんだよなあ、と当たり前のことながら再認識。ただ事件とはあまり関係ない自分語りが少々くどくどしい上に、五十の男の悩みにしてはあまりにも青臭く、気恥ずかしい。主人公親子を取り巻く人間関係がこの先どうなっていくのか気になる。2015/12/19
