内容説明
アンジェル姉妹暗殺計画から逃れるため聖ドートリッシュ女学園へ転校したメリダたち。状況を打破するアイテム、禁書を持ち出したミュール捜索に乗り出すが……本の中、ボードゲームの世界に取り込まれてしまい!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
32
白夜騎兵団による暗殺計画から逃れるため、聖ドートリッシュ女学園に転校したメリダとエリーゼ。彼女たちを元の生活に戻すため女公爵アルメディアからミュールが持ち去った禁書黒の書の回収を持ちかけられる第十一弾。禁書に封印された禁呪によってボードゲームの世界に閉じ込められるクーファと公爵令嬢たち。多くの罠とマナの使えない状況で可憐な彼女たちとの絆を試されるベタな展開には苦笑いでしたけど、誰が味方で敵なのかますます事態が混迷してゆく状況をどう挽回してゆくのか、物語の根幹に関わりそうな謎も見えてきて続巻に期待ですかね。2019/10/19
むっきゅー
23
いよいよ最終学年の3年生なのだが、暗殺を逃れてドートリッシュ女学院に転校してきたメリダとエリーな第11巻。話の大半は、黒の書に閉じ込められて、マナが使えない中でのデスゲームという話。ミュールの出自のことや、フランドールにおける敵味方の旗色が分かってきたりと、わりと話が進んできた。そして、4公女を引き連れて、先生が王国と正面から対決する展開となるのか?2019/11/07
まっさん
22
★★★☆ 面白かった。終盤の展開は予想外で、誰が味方で誰が敵なのかが予想しづらくそういった意味でも楽しめた。個人的にサラシャがメキメキとヒロイン力を上げてきている印象。ただ、今巻では舞台がころころ変わる特殊な話だったにも関わらず、その舞台ごとの描写がかなり少ないために脳内再現がしづらく少し勿体なく感じた。2019/11/13
nishiyan
13
白夜騎兵団による暗殺計画から逃れるために聖ドートリッシュ女学園に転校したメリダとエリーゼ。そこも安住の地とはならず、身の安全の保証と引き換えに女公爵アルメディアからミュールが持ち去った黒の禁書を取り戻すことを依頼される本巻。回収目前に黒の禁書に取り込まれてしまい、マナも使えない中、メリダたちが奮闘する姿は良いですね。クーファにとっては眼福なシーンがあったものの、ミュールに隠された意外な秘密に消し飛んでしまった感じが…。後半は畳み掛けるような思わぬ黒幕、新たな伏線の発生と次巻がどうなるのか楽しみです。2020/06/01
真白優樹
10
メリダとエリーゼを元の生活へ戻す為、ミュールが持ち去った禁書の回収へ挑む中、禁呪により本の中のゲームの世界に囚われる今巻。―――全てが捻れ絡まる中、信じられるものをその胸に。ほぼすべての手が封じられた危機的な状況の中、幾多の試練へと挑み母子の真実に触れる今巻。そんな今巻は、物語の秘密の一端が明らかとなりまた一つ終わりへと歯車が加速する巻であり、更なる敵が明らかとなりメリダとクーファ達が更に追い込まれる巻である。強大すぎる敵へ立ち向かう為、過去を知る旅で何を掴む事となるのか。 次巻も須らく期待である。2019/10/22