内容説明
セルジュの結婚式が近づき、聖王区に集結する夜界の使者。そんな中、クーファとメリダはセルジュ暗殺、そして囚われのサラシャを救うために奔走するが――革命の裏に隠されたフランドールを蝕む真実に辿り着く!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
28
ランカンスロープとの融和を目指す王爵セルジュの結婚式。崩壊寸前のフランドールを救うためにセルジュ暗殺を狙うクーファが、ヴァンパイアの姿でこの集いに紛れ込む第九弾。利害の一致でワーウルフ族のボス・マッド・ゴールドと手を組んだクーファ、サラシャ救出のため飛空挺に潜入したメリダ、街の人々を救うために戦うロゼッティとエリーゼ。明らかになってゆくいくつもの複雑な事情と想いの末に進む展開と、それぞれの戦いの決着にはほろ苦さもありましたが、メリダとその友人たちの成長をクーファと共にもう少し見守りたいと思えた結末でした。2019/01/19
むっきゅー
25
王爵セルジュによる革命を阻止するために、先生とメリダが逆襲を開始する前巻からの続きー。ランカンスロープどもが跋扈しているため、先生がヴァンパイア状態で活動していても、回りに馴染んじゃって身ばれのドキドキ感はなかったな。あと、セルジュが革命を起こした理由が割りと行き当たりばったりというか、大戦略があったわけではなかったので、なんじゃそりゃーでした。でもメリダ達がかわいかったので、全然Okです。次巻から新学期、ラブコメ展開期待してます。2019/01/22
真白優樹
10
セルジュの結婚式が迫る中、それぞれの舞台でクーファとメリダが決戦に挑む今巻。―――少女達が舞台に上がる時、闇を祓う大きな太陽が目を覚ます。 全てを巻き込んだ革命が大詰めを迎える中、過去から受け継がれた呪いの軛が明らかとなる、二つ目の章の大詰めとなる今巻。正に一つの区切りとして相応しい、どこを捲っても決戦という疾走感溢れる巻であり、幸せなばかりではない、どこか切なく苦い戦いの余韻が、心にそっと残る巻である。革命を阻止し、それぞれの日常を守り抜いたクーファ達。彼等を待つのはどんな舞台か。 次巻も楽しみである。2019/01/23
nishiyan
9
王爵セルジュによるランカンスロープとの融和。その融和の象徴として行われるセルジュの結婚式が迫る本巻。セルジュとクーファの因縁が語られ、その因縁のきっかけとなった戦が全ての始まりであったことがわかる。ここで物語はいったん区切りを迎えるのだが、この展開にはもやもや感は否めないかな。それでもメリダたち四姉妹にも大きな見せ場があったのだし、一応の決着がついたのだから良しとすべきなのかもしれない。本筋とはやや外れるが学院長が前巻に引き続き、スポットが当たったところは良かった。次巻からの三年生編はどうなるだろう。2019/01/24
ダイ
8
今回は革命編と2年生の終わりという事で一気に物語が進みましたし、戦闘も多く見応えがありました。セルジュの思惑や背負ってるものも明かされましたが、かなり重かったですね。しかし革命は無事終結しましたが、サラシャにとっては中々辛い終わりでした。でも、最悪の結末では無かったですし、彼女にはこれからも頑張って欲しいです。また、前回で散ったと思った学園長が生きていて良かったです。そして、クーファとメリダの仲も更に進展しましたね。ただ、微妙に想いがすれ違ってますが、3年生編でどのように関係が変化して行くのか楽しみです。2019/01/24
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