光文社文庫<br> 戦国十二刻 終わりのとき

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光文社文庫
戦国十二刻 終わりのとき

  • 著者名:木下昌輝
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 光文社(2019/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334778842
  • NDC分類:913.6

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内容説明

大坂夏の陣。劣勢に立つ豊臣秀頼は、一縷の望みをかけ自ら出陣することを決意する。だが、母の淀殿はそれを頑なに阻むのだった――。衝撃の結末に息を呑む珠玉の傑作「お拾い様」ほか、山本勘助、今川義元、徳川家康ら名高き武将たちが死を迎える最期の二十四時間を、濃密に描く全六編を収録する。斬新な歴史解釈と鮮やかなどんでん返しに彩られた奇跡の作品集。(『戦国24時~さいごの刻~』改題)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

187
6人の最後の刻(24時間)の短編集。発想と視点がいいですね。6人の死に目に遭遇した錯覚に陥る。史実を元に大きくはずれることなく、創造力を加えた木下昌輝さんが凄いと思う。木下昌輝ワールドと言ってもいいかもね。文章のテンポとリズムもいいから、サクサクと読めました。ただちょっと個人的には、あっさりしすぎた気もしますが、それでも面白かったです。2020/03/22

岡本

116
豊臣秀頼、伊達輝宗、今川義元、山本勘助、足利義輝、徳川家康の亡くなる最後の24時間を描いた短編集。それぞれ著者独自の仮説が盛り込まれており、一話目となる豊臣秀頼の話の結末は驚愕の一言。是非シリーズで読みたい程の内容。歴史小説好きにはオススメです。2019/07/27

あすなろ

73
木下氏の歴史時代小説は独特である。本作も強くそれを感じた。人の忌み嫌いを臓腑を掻き毟り描くというと嫌味だが、人の綾を、そして足掻き切れぬ性を描くというべきか。そしてそれに大胆なる歴史介錯が付いて回る。例えば本作では山本勘助は実在しないこととなっている。そして心鷲掴みにされながら最終章の家康である。チクタクという擬音から、家康は南蛮時計が好きであるから、大胆に惹きつけられる。そしてそこからチクタクという刻み音と共に僕等は家康の人生の走馬灯を共にある種の畏怖的リアリティを持ち、一気に読み進めるのである。2019/10/14

森オサム

66
豊臣秀頼、伊達輝宗、今川義元、山本勘助、足利義輝、徳川家康、の死を迎える最期の二十四時間を描いた短編集。戦国の世の事、覚悟の上で迎える死も多い。残される者達への思い、やり残した事への悔い、全て飲み込んで雄々しく最期を迎える名の有る武将たちには感動を覚えた。ミステリー的に捻った「お拾い様」、最も壮絶な「公方様の一ノ太刀」、これぞ走馬灯と言うべき「さいごの一日」。どれも、とても面白かった。時代物も良いね。2019/12/01

ケイト

61
豊臣秀頼、伊達輝宗、今川義元、山本勘助、足利義輝、徳川家康。6人の武将の死へ向けてのカウントダウン。史実の中に虚飾を織り交ぜて木下さんの新解釈。その中でも一番驚いたのは『お拾い様』秀頼がお拾い様と呼ばれた本当の意味。淀殿の一途の想いが衝撃的で、まさかそんな秘密があったとは。あまりに初めの話が衝撃的で他の話が霞んでしまった。2023/04/10

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