光文社文庫<br> 戦国十二刻 始まりのとき

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光文社文庫
戦国十二刻 始まりのとき

  • 著者名:木下昌輝
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 光文社(2022/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334794590

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内容説明

守護である土岐頼芸を討たんとする蝮の異名をもつ斎藤道三。そのもとに土岐一族の重鎮の首を持参したという十兵衛なる侍が現れるのだが……。秘められた因縁に驚愕必至の「因果の籤」ほか、毛利元就、竹中半兵衛ら名だたる軍師たちの運命を決定づけた二十四時間。応仁の乱から関ヶ原の合戦へ――戦乱の時代を貫く因果を、大胆な歴史解釈と緻密な構成で活写する全八編!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナルピーチ

115
応仁の乱によって戦国時代の幕が上がり、関ヶ原の戦いを経て、大阪夏の陣で終焉を迎える。およそ150年にも及ぶ戦乱の世を貫く因果を8編の物語に分け、前作と同様に主軸となる武将の十二刻の時を得て描いていく…。緊迫感のある描写と緻密に練られた構成が凄い!時代を変えながらも僅かに繫がりを持たせたそれぞれの物語が最終話の「はじまりの刻」によって深みを増していく。木下先生による遺漏のない細やかな筆致と、独創的な発想が新たな歴史物語を創り上げる。その巧まざる趣向によって出来上がった本書はまさに会心の一作に違いない。2023/11/23

けやき

45
戦国時代を生きた人物の人生の転換期の始まりの24時間を描く。足利義政、斎藤道三、毛利元就、竹中半兵衛、島津義弘、長宗我部盛親。全体を通して戦国時代の始まりから終わりまでの一本のストーリーともなっている。2022/12/15

Die-Go

41
図書館本。戦国の時代に起きた事件を刻一刻と流れる刻を軸に描く。それぞれの事件に刻に応じた流れるような物語があり、テレビドラマ『24』を想起させる。表現が今一つ幼いところを覗けば上作。★★★☆☆2023/02/24

10$の恋

36
下剋上の戦国時代_。今に名を残す史実の「ここぞ」の十二刻(24時間)を凝縮した短編8話は、時勢がドリフトする始まりを現す。応仁の乱から桜田門外の変までの約400年間で、鍵になった瞬間の其々を往復しながら因果を繋ぐ。面白い構成だ。屈辱・雪辱・野望・裏切り・矜持…武将のあらゆる情動を網羅しながら歴史は蛇行する。一休和尚、足利将軍、斎藤道三、明智光秀…これはほんの一部、有名武将と重大局面が目白押し。斬新な切り口で織り成す各話はメビウスの輪の如く、過去へ未来へと読者を揺さぶり引き込む。栄枯盛衰の瞬間を味わえた。2024/01/23

河内 タッキー

12
明智光秀はなぜ織田信長に謀反を起こしたのか、光秀の前半生は謎に包まれている。そこに独自の解釈を加え、全く違った本能寺を創り上げた。また竹中半兵衛の稲葉山城乗っ取り、島津義弘の惟新の退き口など全く異なる解釈で、これにも驚かされた。2023/01/17

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