内容説明
家康が礎を築いた徳川政権は秀忠・家光と引き継がれて確固不動、遂に外様大名取潰しに着手する。巧智に長けた政宗は、稀代の“臍曲がり論法”で伊達六十二万石を安泰に導き、生涯を閉じた。全六巻完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
43
武将同士の腹の読み合い・探り合い、ユーモアにあふれたシーンなど緩急実に巧みで面白かった。政宗は畳の上で亡くなられただけ幸せだったのだろう。この時代も大激動の時代ですね。2015/10/14
てんぱい
3
三代将軍家光を読みたくなった。2013/01/23
サイマ
2
家康の死、将軍職は二代目秀忠、三代目家光へ。2018/11/03
浮草堂美奈
2
完結! 面白かった! あれだけカマセっぽかった政宗が、将軍家の保護者となり、人を導いていくとは! そして秀忠家光親子がかわいい。気がちっちゃい親父と度胸ありすぎる息子。2016/08/09
水戸
2
痺れた。いや……痺れました。泰平の世になって、将軍の臣下に収まらない心意気と、徹底した臍の曲がり方。読後、心臓が奮えました。いや、もう、なんとも言えない伊達っぷり! そら漢惚れするわなぁ……。死ぬまで精神的に一皮も二皮も剥けていくさまが、小気味良かった。秀忠の気の毒なほどの実直な純朴さや、兄弟の荒々しさからくる行き違い。……この【伊達政宗】は全部を通して猛将勇将から、あらゆる登場人物が、ものすごく人間臭くてハッとしつつ、戦国絵巻としてではなく、時代と人、として読めて本当、面白かった。御馳走様でした。2014/06/20