文春文庫<br> 怪談和尚の京都怪奇譚

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文春文庫
怪談和尚の京都怪奇譚

  • 著者名:三木大雲【著】
  • 価格 ¥662(本体¥602)
  • 文藝春秋(2019/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167801519

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内容説明

京都の怪談名人の、ぜんぶホントの怖~い話

死者からの電話、人形の怨念、線路にしゃがむ老婆……。
京都の古刹・蓮久寺の住職が相談を受け体験した、怖くて、ホントで、不思議な実話の数々!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

322
怪談和尚のシリーズ1作目は百七十数頁と本の厚みと長さは薄めでしたが中身と内容は濃くて楽しめましたよ。本書を読んで感じたのは、著者の話は基本的に昔ながらのオーソドックスな怪談噺で、怪談と言えば怖いに越した事はないのですが、和尚さんのお人柄で例え怖い噺でなくても何れにせよ読者は間違いないという安心と信頼感を感じて読んでいるのではないだろうかという事ですね。今回は定番の怪奇話と心打たれた話の2つを紹介しますね。『背中の痛み』ある男性が突然背中に痛みを感じて病院に行ったが原因不明で痛みは激しくなり別の病院に行く。2021/12/13

夜間飛行

233
霊の仕業と思える話も多いが、相談者は、情念の強い働きかけによって他人のつらい体験(事故や苛め等)を自分のこととして追体験しているともいえる。それも煩悩の為せる業なのだろう。お坊さんである著者は話を聞き、お経をあげるという形で(時にはより実際的に)関わっていく。専門の知識、経験、覚悟がなければできないことだろう。説話というのは昔からある形式だが、こうして本にして読者が受けとめ直すことによって、何かが或る程度は解消できるのかも知れない。怖い話だけでなく、心温まる話もあり、煩悩とどう向き合うかを考えさせられた。2023/08/15

yoshida

108
日蓮宗の住職さんによる作品。表紙が独特だが、ただの実話怪談と異なり仏教による生きる指針も書かれた良作。ただ恐ろしい内容ではなく、考えさせられる話しや、有り難みのある話しもある。これは住職さんの力によるものだろう。親族の霊が登場する話しが何編かあり、考えさせられた。他にも、罪を犯した、もしくは自責の思いがある人達が許される話しも何編かあり心に残った。ただの実話怪談とは異なる作品。今ある自分は過去の積み重ね。未来の自分は毎日の積み重ね。怒りは何にもならない。私も毎日を丁寧に感謝しながら生きようと考えた。良作。2021/07/25

ゆみきーにゃ

96
シリーズ一作目。特別怖いお話はなかったがすごく読みやすい。和尚さんの人柄を感じさせる文章。京都、怪談、和尚さん、すごく魅力的な一冊。2020/07/22

中玉ケビン砂糖

81
【日本の夏は、やっぱり怪談】霊能力者(自他称)は数多あれど、本職が僧侶でなおかつ「見えてしまう」人はそうそういないだろう。今でこそ怪談師のレジェンドとして知られ夏恒例の特番にもひっぱりだこなのだろうが、この頃は書影で「うらめしや」のポーズをしていてチャーミング。創作怪談でも実録の採話でもなく、「自分の体験を仏道に沿う形で淡々と話す」シンプルなスタイルは説法に似て、脚色しているかどうかなどと(下世話な勘ぐりに)関係なく「不思議だなぁ」とだけ感懐を抱くような心持ちに。2023/07/26

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